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今日の短歌 2023.8.13

 今日の八戸は最高気温23℃。非常に過ごしやすい。
 極楽のような天気。一日中、雨が降っている。室内の気温は27℃ぐらいだが、30℃越えの日々に比べれは、本当に気持ちがよい。
 やる気が出て、午前中は布団をあげて掃除機をかけたり、久々に家事をした。(料理・洗濯・花の世話は毎日しているが…) 

歩き出す夏の黎明光る月太陽はまだ寝かせておこう

 相変わらず、朝の散歩は4時台を狙っている。今日は涼しくて本当に気持ちのいい散歩だった。起きたときから雨が降っていたが、グレープフルーツを食べて珈琲を飲んだら、鳥の声が聞こえてきて、おや、晴れた!と、いつも通り歩いてきた。帰ってきたらまた、雨が降り始めた。
 今日のように涼しくなる前、暑すぎて、散歩は陽が出る前を狙っていたら、ある日、月がまだ白く輝いていた。太陽よ、まだ、寝ていて欲しいという気持ちで、あわてて朝、歩いているのだ。
 春は寒くて日の出が嬉しいのに、夏は、その、反対の気持ちです。 

黎明、綺麗です。

頭垂れくぐり抜ければ撫でられる樹々は我を可愛いと思えり

 枝垂桜や八重桜、伸びすぎた枝が下に垂れる。前はハサミでチョキと切りながら歩いたこともあるが、今は首をすくめて、頭を垂れて通り抜ける。
 最近では、日陰を作ってくれる木々に対する感謝の念が湧いてきた。
 除けるために頭を垂れる自分が、自然と木々にお礼の挨拶をしているようだと思ったのだが、ときどきそんな頭を葉っぱに撫でられる。
 頭を撫でられるのは小さな子供か犬猫ぐらいなもので、老境に近い私の頭を撫でる人間など、誰もいない。
 でも、この歌のように思ってみたら楽しいではないか。

這い出してうねり死ぬるアスファルト小枝かミミズかそこのけ通る

 朝歩いて不思議なのが、ミミズがあちらこちらから這い出して、どう見てもミミズにとって不毛な熱いアスファルトの上で死んでいたり、うねっていることだ。ミミズがスキだ💛という生物の先生に理由を聞いたけど忘れてしまった。日によっては、ちょっとそんなに沢山いる?というミミズを除けながら足の踏み場を決めていく。ミミズかと思ったら、小枝だったり、小枝かと思ったらやけに真っすぐに伸びたミミズだったり、まぎらわしいことこの上ない。

朝顔の葉に擬態する君初々し大人になりて姿際立てり

 ある日、朝顔の葉に、同じ黄緑色のかわいいバッタがいた。同じ色でほとんど目立たない。かわいいものだと放って置いた。一週間も経ったころだろうか、朝顔のもっと上の方で、たぶん同じバッタを見つけた。成虫に近づいて、足の付け根があかむらさき色になっている。前より、目立つ姿になったね、君、と私は思ったが、朝顔の茎も赤紫色のものもあるのだ。限りなく自分の色に似た場所にいて、生き延びているのかもしれない。

散歩道ゴロリ横たわる鼠の死メメントモリ母の初盆

 まさに、今日、いつもは全く見かけたことのない鼠の死骸を見かけた。それを見て、ぎょっとするとともに、死を意識して、メメントモリと言う言葉を思い出した。「メメント」という映画を観ていたことも有るだろう。

メメント・モリ(羅: memento mori)
 ラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」「人に訪れる死を忘ることなかれ」といった意味の警句。

Wikipediaより

 世間は、金曜日からお盆休みがスタートしている。五戸の道の駅に野菜を買いに行ったら、普段見ないぐらい、お盆の花を抱えた人たちがレジに並んでいた。マーケットにも法界折が並ぶ。
 実家の姉夫婦が旅行中なので、母の初盆は命日の8月22日にやることになった。今年のお盆は自分の家で、ひっそりとしていよう。

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