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「いとみち」の方が好き💛

 今日、「バカ塗りの娘」を観てきた。

 観ながら、もしかして、火曜サスペンス劇場みたいに、ご当地映画ってあるのか?と思いながら観ていた。
 というように、「バカ塗りの娘」は、津軽人にとって、弘前の街や、店、見知った風景が出てきて、面白くない映画ではない。

 しかし、津軽人以外にはどうか?

 津軽人だと、まあ、じさまの葬式に出席したと思えばそうかもしれないと我慢できる映画だと思った。

 私は、津軽人だけど、津軽を舞台にした映画では、「いとみち」の方が好きだ。

 両方とも、「ミッションインポッシブル」の真逆にある映画なので、映画の中の時間が、とてつもなくゆったりと進む。

 でも、この津軽を舞台にした2つの映画の何が違うのかと言われれば、小説、監督が違うのは当たり前だが、画面から伝わってくるものは、たぶん、撮影とか役作りにかけた時間がまったく違うのではないかと思った。

 登場人物の説得力、「いとみち」の勝ちだと思う。
 豊川悦司のお父さんから、主人公の駒井蓮から、主人公のバサマから(←この人、三味線のお師匠さんらしいが、最高!)いい味出してる。

いとみちの登場人物。なんかとてもいい(⋈◍>◡<◍)。✧♡

 「バカ塗りの娘」でも、ジャニーズとか王林とか、今人気の人がさじゃらっと出ているのだが、なんか、ほんと、関係ある?って感じで。

いとちゃんの母校は私の母校でもある。
セーラー服のお姉ちゃんたちに「だっさ!」と言われてた。
王林とリンゴ娘を組んでいたジョナゴールドがいい味出している

 監督の力量の差が出たかもしれない。

 監督って、理不尽で、自分の撮りたいものを取るためには、残酷で、役者に強要して。そういう、強さを持っていないと、ただのご当地番組になるのかもしれないなと思った。

 それに比べて、「いとみち」は小説から読んだけど、面白い映画だったと告げておきたい。なにしろ、隠れミュージシャンで、ほぼ人のことをホメないうちのダンナが、後半のいとちゃんの津軽三味線の演奏に、感心していたからね💛

 そういう、映画の中で生まれた現場の風景が、出ていたのだと思う。
 それは役者に多少、苦労させないと出てこない演出かもしれないよね。

 監督をする才能ないけど、ただ、表面をなぞっただけでは、映画は撮れないのだと気が付いた。
 絵空事に説得力を持たせる方法。

 お金のかけ方が違うと言ってしまったらそこで終わるけど、あなたはそのキャラクターであると思わせるのに、お金とか、お金じゃない監督の情熱とか、何か必要なのではないかと思われる。

 残念ながら「バカ塗りの娘」は、まだまだまだ。

 でも、この後は分からないから、
 監督!
 頑張ってみてね(⋈◍>◡<◍)。✧♡


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