2022年1月の記事一覧
宇宙における窓際の席より
わたしはずっと朝を待っていた。
あなたの姿、あなたの肌の色が鮮やかに見えるこのときを。
その目に映るものとして、待っていた。
朝陽を見ていると、眠っていたときのことを思い出せそうな気がする。見たくて仕方ない景色のことは、たとえこの目で見たことがなくても憶えているものだ。
そうしたいひとと出逢ってしまったらそうすればいいと思います。
どんなものであれ生きている他者がもたらすものを一番重んじるべきだ
どこでもないここで、築くことを選ぶ
それでも、ここがあかるいと感じる。
光源がなにかわからなくとも、あかるいと感じられていることに嘘はない。
ここにあなたやあなたがいる。
いるというほんとうを抱き留める。
ここで転んで、ここで怒って、ここで泣いていよう。
あなたから見えるここで。
ここで惚けて、ここで笑って、ここで愛していよう。
どこでもないここで。
ここで、打ち明けていよう。
これから、おおきな失敗をするかもしれない。
初めての
ご自愛ください、できるかぎり、たとえそれが愛だとわからなくても
手紙の文末に添えられた「ご自愛ください」は祈りの言葉。皿の端のパセリなんかじゃない。自分がどうにかすこやかに機嫌よくここにいられるのは自力だけが成したことではないなと思い至ってからは祈られていることに自覚的になった。そんな気がするってだけでいいと思っている。
自分を愛するとはどのようなことを指すのか。
どこに心を置いて、どんな表情で、どちらに顔を向ければいいのか。わからなくて目を瞑って俯くことを