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当時の日記より135@2010 8/18
認知症と関係があるのかどうか分からないが、近頃はとにかく言い訳がましくなった。昨夜ほうれんそうに全くを手を付けなかったので食べられなくなったのかと尋ねると
「他におかずがいっぱいあったから」とか「焼きのりが出てなかったから」とか。
「食べられなくなったらちゃんと言って欲しい。そうじゃないとまた出すよ」
「食べられるわよっ」
毎回何かにつけて怒られるのは本当にキツい。どんなに腹がたっても私が諦めて黙るしかないのだから。
同じ物を続けて出すと文句を言われるので、今朝は残ったほうれんそうをとうもろこしと一緒に炒めて出した。一切手をつけず。あとで私が食べようとラップをかけているとようやく
「私は味覚障害でほうれんそうが食べられなくなったわ。それ捨ててよ!」
食べられる物をなんでも簡単に捨ててしまう娘だと勝手にインプットしているクセに、自分が食べたくない物はばんばん捨てる。私は姫(母)のように食べ物を粗末にしないし、食べたいと思うからとっておく。ところが今度はそれが気に食わないのだ。
「私が食べられないと言ったものをわざわざ取っておく意地の悪い娘」と認識したのである。
続けて言った。
「私ね、白いご飯も食べられなくなったから」
「あ、そう。じゃ夜もパンでいいよね」
なんで一日2回もパン食べなきゃならないのよ!」
「だって姫、昔は一日3食パンだった」
「今はイヤ」
「何食べるつもり?」
散々考えたのち
「夕食は毎晩炊き込みご飯にしなさいよ。だったら食べられるから」
冗談じゃない。作って冷凍して毎日出してもいいならまだしも、毎日具材を変えるなんて無理だ。お茶碗4分の1程度しか食べないのにそんな無駄なこと出来ない。
更に
「あ、お友達がお魚送るって言ってたから少し冷凍庫整理しなさいよ、ぎゅうぎゅう詰めじゃないの。それから明日はお友達から野菜も届くのよ」
「いや、ネットスーパーで野菜は買ったよ。もうキャンセル出来ない」
「私はそんなこと聞いてないわよっ!」
もめまくっているところに魚が届く。鰤と鯖。
「ねぇ、2.3日前サバの塩焼き出したら食べられなくなった。もう絶対出すなって言ったよね」
「はぁ?いつの話よ。卯月の勘違いでしょ、食べられるけど?」
味覚障害を盾にして言いたい放題。日によって食べられたり食べられなくなったりする味覚障害なんてないとあんなに病院で言われているのに味覚障害と言えば全て済むと思ってる。
とにかく食べ物に関してのトラブルばかりだ。「これがダメになった」「やっぱり食べられる」「私がいつ食べられないと言った!」の繰り返し。
無駄な争いにパワーを吸い取られる毎日...。いつまで続くのか。