梅鉢で出会った仲間たちとの再会を、梅田で
人生で初めてひとり旅をしたのが、2017年の秋。行き先は、仙台だった。
なぜ仙台にしたのかというと、そこに、どうしても泊まってみたいお宿があったから。
それが、ゲストハウス梅鉢。
初めてのひとり旅で、ドキドキしながら降り立った仙台の地。「この道で合ってるかな」と何度もグーグルマップを確認し、駅から数分の道のりを盛大に迷いながら到着した、初めてのお宿「ゲストハウス梅鉢」。
出迎えてくれたオーナーさんとヘルパーさんは、みんなにこにこ明るくフレンドリーで、先に着いていた他の宿泊者のみなさんもみんな優しくって、瞬時に「うわ、大当たりの宿に来ちゃったな」と思った。
ゲストハウスのラウンジで、みんなで一緒にご飯を食べて、お酒を飲んだ。話に花が咲き、あっという間に消灯時間になってしまった。でも、このまま寝てしまうのがもったいなくて、その場にいた人たちでゲストハウスを飛び出し、夜の仙台を飲み歩き、遅くまで語らい合った。翌日は、昨晩一緒に飲んだ人と仙台を観光した。
ひとりで旅をしに来たはずのに、気づけば誰かとずっと笑っていた。初めてのひとり旅の経験は、本当に最高だった。
ゲストハウス梅鉢のホームページを見てみると、こんな文言が書いてある。
『あなたの旅に人との出逢いが加わる宿』
本当に、そうだったなぁと思う。
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そもそもわたしがゲストハウス梅鉢を知ったのは、当時付き合っていた彼(今の夫)の紹介だった。ひとり旅が趣味だった彼が「おすすめ」と言ってくれたこのゲストハウス。間違いはなかった。
そこから、わたしも彼も、それぞれ1人で泊まったり、時には一緒に泊まりに行ったりした。
あっという間に時は経ち、付き合っていた彼と結婚することに。「梅鉢に結婚の報告しに行かないとね」と泊まりに行ってみたら、サプライズで結婚祝いをいただいたことも。
オーナー夫妻と本当に仲良くさせてもらって、「また泊まりに行きたいね」と言っているうちに、コロナがやってきて、わたしも東京から大阪への転勤が決まり、妊娠出産育児、会社退職……と、本当に色々と人生が駆け巡り、気が付けばもう5年ほど、梅鉢には行けていなかった。
そんな折に開催されたのが「ゲストハウス梅鉢 大阪会」。
なんと、オーナー夫妻、いや、子どもが生まれて(しかもうちの娘ちゃんと同い年)人数が増えた梅鉢のオーナーファミリーが、大阪にやってくる。「これは行かなければ!」となり、久しぶりに夜の梅田に繰り出したのが、昨日のこと。
ゲストハウス梅鉢大阪会に集った面々は、みんな梅鉢が、そしてオーナーファミリーが大好きな人たちだった。「以前梅鉢で会いましたよね!?」なんて驚きの再会や、初めましての人たちとの楽しい会話に、あっという間に時間が過ぎていった。
楽しくて2次会まで参加し、23時前の夜の梅田を「こんな時間まで出歩いてるの久しぶりや……もう体力限界かも……」なんて言いながら帰宅し、楽しかった余韻に浸りながら就寝した。
わいわいがやがやと賑やかで楽しい夜を過ごしたのは、一体いつぶりだっただろう。場所は違えど、ゲストハウス梅鉢の雰囲気は健在だった。みんながフレンドリーに楽しく過ごせる空間だったのはきっと、オーナーファミリーの温かい人柄のなせる業なのだと思う。
とても、良い夜だった。