![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/23882421/rectangle_large_type_2_13b3c7b2d0ed90a9b0857d7e3dc79d06.jpeg?width=1200)
Photo by
kanro055
夜風とともに
生きるということは
いつかどこかへ消えて無くなってしまうこと
みんなそうやって生きてきたから
私もきっとそんな風に消えてなくなって
風に乗ってどこか遠い世界へ旅立つ
小さな池に住んでいる小魚達は
いつのまにか泳いでいて
自分でも気づかないうちに死んでゆく
一体いつからそこに居て
一体いつから泳いでいたのか、わからず仕舞いで死んでゆく
死んでいった小魚たちは、やっぱり風に乗って消えてゆく
誰もが風になり
風はどこかで誰かと出会い
雨となり
そして土になる
死ぬことは悲しいけれど
そんなことは、いつのまにか忘れて
風になる
縁側でスイカを食べて
近くの川のほとりで何かを見つける
みんな何処かで悲しんだり
怒ったり
わからないことだらけの人生でも
笑うこともあるだろう
つまづきながら歩いた道も
たまに振り返って見てみれば懐かしさえと変わる
懐かしさを感じるあなたはきっと過去のあなたよりたくましい
繰り返される太陽と月の様に
あなたの心もそんな感じで今日も昇ったりしずだり
別れの歌は聴きたくないけど
あなたの鼻歌がまた聴けたら
私の人生ってちょっぴりこれでいいのかなっておもう
最後にこの静寂の夜に感謝をして
この夜に最後のお別れを。
おやすみなさい。