見出し画像

家事は増えるよ、どこまでも。

 息子の体育祭が終わった。いわく、「最高に楽しかった」だそう。

 初めての中学校での体育祭。高校生と一緒に行うため、夏休みが明けたら一気に仕上げていくようだった。連日2リットルのバカでかい水筒に水を入れ、アクエリアスを凍らせて持っていき、食堂は高校生が使って使えないからといって弁当をリクエストしていた。朝は大忙しである。

世の中にはこんなでかい水筒があるのか。

 Tシャツもカッターシャツも汗まみれ、砂まみれ。靴下はどうやったらこんなに黒くなるのかというくらい黒くなる。学生はどうして白が多いのか。紺かグレーにしてくれ。

 毎日洗濯機を2,3回回した。フルタイムで朝と夕しか家にいないのに、である。襟元や帽子は手洗いもしないと、汚れが落ちない。洗濯がこれほど重労働とは!洗濯乾燥機があってもこのざま。昭和の主婦、すごすぎる。

あふれていく洗濯物たち。

 朝練があるから明日は早く行く、今日は夕練があるから遅い、と駅までの送迎も何度かあった。そうか、送迎も育児になるのだ。
 
 また成長中のため、「お腹すいた。なんか食べるものある?」と始終聞いてくる。納豆とヨーグルトは昨年の倍買うようになった。1日納豆2パック、ヨーグルト1パック消えていく。1週間の買い出しを週末にしているが、納豆は12パック、ヨーグルトは3パック必要になった。米は1か月で15~20キロ消えていく。こんなに息子が食べるなんて、幼いころには想像もつかなかった。週末の買い出し袋は重い。

パックごとヨーグルトは食すものらしい。

 今度は、娘の運動会が近づいている。

 例年にない暑さ。小学生なので体力もない。こちらは健康管理が第一。早く寝かせて、食事をきちんと・・・としているが、受験生のため、これも難しい。時間管理、体調管理、メンタル管理も育児である。

 「ママ、マジでぼろぼろ。」「毛穴に砂がつまってる感じ。お風呂に入ってくる。」そうか、娘には風呂も必要なのか。

お風呂といえば、彼女だ。

 おしゃれに気を遣うようになり、手足がすごい勢いで伸びている娘は、去年の服はサイズアウト。それを整理し、処分することが、能力的にも時間的にもできない。子供服の整理、処分は私の仕事だ。夫はそこまで家事(育児?)の一部だと気づかない。

 家事の負担が爆増している。(もちろん食費も)

 子どもたちが大きくなってくると、生活環境は大人と同じレベルになってくる。服の大きさ、食べる量、求める環境レベル(部屋のきれいさなど)。それが子ども2人分。夫と私で2人分。計4人分の大人の生活環境を整えていくのと同じなのだった。多子世帯の方、すごい。メイドを雇いたい。

 子どもが自立するためには、それら環境の整え方を教えることも必要だ。なにもかも私がやっていたら、彼らは一人暮らしになってできなくなる。教える・・・果てしない時間と労力がかかる。声かけ、忍耐、微妙なタイミングを図るなど、職場での人材育成に活かせそうな勢いである。

人材育成レポート書けちゃう。

 幼いころの信じられないほどの可愛さと、子どもたちの「ママ大好き」という言葉が私を支えている。子どもたちが巣立つまであと10年もない(はず)。

 ああ、どこまで家事は増え続けていくのか。恐れながら、今日も洗濯物と格闘している。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集