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ユートピア
以前、30代のころの私は55才になったら、セミリタイアして、小さなスナックをやりたいと思っていた。当時の私は、50代というのはだいぶ年上で老人の一歩手前くらいだろうと思っていた。しかし、いまやアラフィフになった身としては、まだまだ若々しいし働き盛りだし、体力だってある。ただし、コロナ禍を経て、家族との別れ、夫との別居、晴れて「おひとり様」を満喫しているのだが、さて、百年世代の我々は、老後をどのように生きていったら良いのかと思わされた。そこで、かつて私が思っていた55才セミリタイアしたら、ということを思い出した。そのとき考えていた店名は「ユートピア」だった。なんとも怪しげな店名だ。けれど、人々が求める幸福感を一言で表したときに、この言葉なのではないだろうかと思った。「人々が集まる居場所」、「老人になって孤独になるのではなく、皆が集い、様々な年代層の人々と関われる場所」、そんな場所を作りたいと思っている。それは、老人ホームや、リハビリ施設のような老人だけが集う場所ではない。私が求めるのは、どの世代もお互いが誰かのために働いて役に立つ、社会的につながりを持つ世界が必要だと思った。では、具体的にどうなりたいか。24時間営業する多目的な場所として運営したい。午前中はカフェ・食事などができ、小さな図書館的なブックコーナーも備えておく。居心地よく寛げるソファーやアート作品を飾る。そして、例えばリタイアした人が教職についておられた方がいたならば、5・6人の小グループでのワークショップ的学びの場として場所を提供できないだろうか。運動ができる若者(もちろんお元気な老人も)から室内でできる運動のワークショップ。華道やフラワーアレンジメントのご経験のある方からアレンジメントの学び。また、夜になれば居酒屋のような雰囲気に様変わりし、お酒を飲む・飲まないにかかわらず、食料を持ち寄りあるもので食事を作り、ともに食べる。さながら小料理屋的要素。個々が「ユートピア」に集えば、何か楽しいことが起こる。営利団体というよりはNPO法人的な働きではあるけれど、一つに特化したものでなく、流動的に集まる人々によってその場その場で変化する。そんな「カフェ・ユートピア」を作りたい。このアイディアに賛同いただける方々から、クラウドファンディングや寄付を集め事業をスタートしたい。