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ドイツ語の翻訳を学ぼうとしたときに困ったことと、私のとった対策

私は学生のときではなく、結婚して子供を産み、ドイツに住んで子育てをしているときにドイツ語の詩や小説を訳す翻訳家になりたいと思いました。
なので、日本の大学に通ってドイツ語の翻訳を学ぶ、という選択肢はありませんでした。そこで困ったのが、

1.ドイツ語翻訳を学べるオンラインスクールがない
2.書籍もない

ということです。

1.ドイツ語翻訳を学べるオンラインスクールがない

ドイツ語翻訳を学ぼうとしてまず考えたのはオンラインスクールだったのですが、これがないんですねぇ。英語はたくさんあるのに・・・
唯一見つけたオンライン授業も、無期限休講中となっていて開催されておらず。

代替案として、ドイツでドイツ語教師のプライベートレッスンを受けました。その先生はもちろん日本語は分からないのでドイツ語をどう日本語に訳すかは学べません。
でも先生に事情を話して、とりあえず原作のドイツ語をきちんと理解できるようになるために、文法や、複雑な文章をどうやって理解するかということを学びました。
もちろん原作が理解できないと訳せないので、この授業で私のドイツ語力を伸ばせたのはとても良かったです。

そして、(社)日本翻訳協会が実施しているドイツ語翻訳能力検定試験です。今まで2度この試験を受けているのですが、自分の翻訳について採点者の方からコメントをいただけるので学びになるし、自分の翻訳の良いところもコメントしていただけてとても励みになります。

2.ドイツ語翻訳について書かれた書籍がない

こちらもAmazonなどで探してみましたが、ほとんどないんですねぇ。英語はたくさんあるのに・・・

そこで、1.で挙げたオンライン授業を提供していた翻訳学校に、「授業はだめでもテキストだけでもいいから売ってくれないか」と掛け合いました。すると大変ありがたいことにご対応いただけて、なんとかテキストを手に入れました。

あとは英語翻訳について書かれた本を読んで、ドイツ語翻訳にも使える知識を手に入れたり、出版されている日本語訳とドイツ語の原作を比較して学んだりしています。

最後に――よく悩むこと

翻訳をしていてよく悩むのが、原作の語彙や文法、文の順番などをどこまで変えていいのか? ということです。原作通りに逐語訳をすると、いかにも「外国語を翻訳しました」という日本語としては全く美しくない文章になるし、かといって原作から変えすぎても、原作の意図するところを損なったり、原作に対して失礼になりそうで。

ドイツ語翻訳能力検定試験での採点者からのコメントや、出版されている日本語訳を読むことで、そのあたりを見極める感覚を磨いています。

日々勉強中なので、「ドイツ語翻訳について書かれた良い書籍を知ってるよ!」という方はぜひ教えていただけると嬉しいです。

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