風邪日記。
9月は忙しかった。
こう書くと、どう思われるのだろう。
忙しさのアピールに思われるんだろうか。
いやでも、忙しかった。
私の大好きなAwichが、
“君たちそんな忙しくないのに何でそんなに疲れてんの?”
って歌った時に、涙が出たほどだった。
たしかに。そう。Awichほど忙しくないのに、私のキャパシティはすぐに容量いっぱいになってしまって、情けないなと思った。
今考えると、そんなふうに思わなくていいのに、そう思ってしまうくらいに、
まぁ、いっぱいいっぱいだったんだ。
私は数字がとても苦手だ。
時間の計算、お金の計算、なるべくカツカツまで入れられるものは入れて、稼げるものは稼いで、使えるものは使って、
余白、というものを学ばない。
だから、一つ一つの作業は、大したことじゃないのだけど、
1日に、まるでノルマのように、あれやこれや詰め込んで、
気がつくと休みはゼロ。
まぁ、それでも、頑張りゃやれるだろう!
と思って、やった挙句、
9月の最終週に、やっぱり結局熱を出した。
ほーらね。あやか。何回それやるのよ!
やってる最中は、やれても、体調壊して、家のことや、予定していたもののスケジュールを変えてもらうことになるじゃん!と。
自己管理能力の低さに、毎度嫌になる。
全然わかってた。
9月のスケジュールが組み立てられた時に、
あ、これ、無理だなって気がついてたのに。
なんで、もっと、自分自身がちゃんと、自分のことをわかって、スケジュールが組み立てられないのか。
毎度、呆れる。
さほど、体が強くないこともあり、
あとは、免疫にまつわる薬を飲んでることもあり、
人より風邪を、感染症を、もらいやすい。
わかっているのに繰り返す。
あーあ、健康にならねーかなーと、空を見上げてみるけど、
別に自分次第で、もっと健康になれるはずだ。
スケジュールの管理。自分の体力を知ること。などなど。
やるべきことはもっとある。
次こそは、やらない。しっかり、自分と向き合いますから。ごめんなさい。
熱にうなされながら、ベッドの中でそう思う。
今回は37℃台の熱が、それより上がらず、それ以下にもならないという、結構怠い風邪だった。
高熱は高熱で辛いのだけど、上がり切った後に、必ず下がる感覚があるので、
トンネルから抜け出した!みたいなことを感じる瞬間に出くわす。
でも、微熱をウロウロするやつは、そういうのがなくて、ずっと少し元気だし、ずっと少し怠い。ずっと寝ていたいけど、ちょっと動けちゃうから、子供のことをやって、家事や掃除をやったりしちゃう。で、それによって、より怠くなる…の繰り返しだった。
しんどー。
潰瘍性大腸炎もこういう時に実力を発揮して、やたらと下痢をしたりしたのも体力を奪われた。
ごめん無理だーと言ってベッドに入るけど、そんなに熱が高いわけじゃないから眠れはしない。
いっそのこと!!熱出てくれ!!!!!!!
と思う風邪であった。
子供達は、私が寝てても平気なようで、
自由にU-NEXTで映画を観たり、漫画を読んだり、プリキュア大図鑑を読んだりしながら、自由を手にしてルンルンで過ごしていた。
かくゆう私も、ベッドの中で眠れずに横になり、
読みたかった“バリ山行”などを読んだりした。
気分が暗くなる小説は読めないし、
ゲラゲラ笑うにも喉が痛いから、
ズンズン読み進められるものがいいなと思っていたけど、バリ山行は、まさにそれだった。
私の体は自宅のベッドの中にあるのに、
バリ山行を読みながら、私の脳は、鼻は、肌は、まるで山の中にいるような感覚になった。
絡まる蔦も、雨の匂いも、焦りや、疲れさえも、主人公と共に分かち合い、
ただ風邪ひいて寝ているだけなのに、私までもが成長できたような気にさせてくれた。
あれは良い。読んだだけで、なぜか自己肯定感が上がるのだから。
あとは、何もせずぼんやりとスマホを眺めたりした。
時折窓をあけて、隣の土地に新しい家が建つ音を聞きながら、大工の皆さんが世間話をして笑ってる声などを聞いたりした。
秋にしては、気温もまぁまぁ上がり、
曇りのち雨の予報が外れ、一日中青空を感じながら過ごす、
少し風邪の、休日3日間は、
私自身のことを考えたり、バリ山行の主人公のことを考えたり、子供たちが宿題や片付けに追われない、良い3日間になった気がする。
いろんな人に迷惑をかけといて、どの口が言ってんのじゃ!と、怒られそうだけど。
あと、強いて言えば、申し訳ないのが、
夫の誕生日であったこと。
お祝いもせず、乾杯もできず。
まぁ、ごめんて。また別でやりましょう。
熱がやっと下がって、頭痛が残る頭で、何か書きたくなって、病気日記だなんて辛気臭いね。
まぁでも、来月こそは、余白を持って、しっかり自分の体を理解して、体調崩さずやりたいです。
戒めとして、記録しておきます。