あなたにとっての専門性ってなんですか?
昨年よりテレワーク推進がはじまり、副業ブームが続いています。
わたしも会社勤めをしながら、テレワークで空いた時間で副業できないかなーと、暇を見つけてはクラウドソーシングのサイトをのぞいたりしていました。
ところが、サイトで気になった仕事情報をながめていると、応募条件に「簡単な自己紹介やポートフォリオをご提示ください」とあるのが目に飛び込んできます。
ポートフォリオってなんだ?どうやって説明すればいいのだ?
というか、肩書も専門的なスキルをもっていない自分に任せてもらえる仕事なんてあるのか?
急に不安がこみあげてきました。
どうしよう、自分には、会社を離れたら通用する専門スキルがない。
不安にかられたわたしは、副業もふまえて自分のキャリアについて相談をしに、ハローワークに駆け込みました(会社の人事部に相談するのはなんとなくハードルが高かった)
ハローワークにはキャリアコンサルタントと呼ばれる方が常駐しています。
事前予約はしていなかったのですが、わたしの切迫した表情から気持ちが伝わったのか(笑)、その日中にキャリア相談を受け付けてくれました。
そして運のいいことに、相談担当となったコンサルタントの方は、海外展開している会社に勤めたことがある方で、わたしと同じ貿易関連や企画管理の仕事を経験されたことのある方でした。
はじめはどんな副業が自分に合っているかそれだけを聞いて帰ろうと思っていたのですが、同じ業種ならではのあるあるネタで盛り上がるうちに、とても打ち解けた雰囲気になりました。
当時わたしは法務部や財務部などの管理部門を巻き込んで会社の規定を改定する仕事に携わっていて、的確なアドバイスをくれる管理部門のベテラン社員の方のおかげで仕事が円滑に進んでいること、経験知識が豊富なベテラン社員の方々をとても尊敬していることなどを、そのコンサルタントの方に話しました。
そして、自分にはそのような専門性がないことに不安を感じているということも。
すると、そのコンサルタントの方は、「専門的なスキルってどういうスキルをいうのかな?」と返してきました。
わたしの仕事は、自分の部門でなにか問題や課題が発生したときに、その問題解決について詳しい人を集め、彼らから助言をもらったり、彼らに調べてもらったりして、問題解決を果たすことです。
あくまで全体の旗振り役として、問題解決に導くための環境を整えるような役割であることが多い。
たしかに、その役割には法務や財務などの専門知識は必須ではないけれど、その役割は誰でもこなせるかというとそうではない。
そのコンサルタントの方いわく、人脈、コミュニケーション力、計画性などをひっくるめてその役割をこなすこと自体を専門的だととらえることができるそうです。
そして、問題が生じる前に問題を把握して、問題が発生しないようにコントロールするスキルも専門的なスキルである、とも教えてもらいました。
さらには、わたしが専門性があると考えていた経験のあるベテラン社員は、自分が頼りにされるのを待っているということ、頼まれれば力になりたいとは思っているものの、自分から問題解決をするだけのモチベーションあるいは視野の広さはもっていない、ということも、意外な発見でした。
わたしが持っているスキルは、はっきりとカテゴライズされるようなものではないけれど、人によっては価値があると認めてもらえるものなのかもしれない。
漠然とした不安を抱えていたものの、勇気を出してハローワークを訪ねコンサルタントの方から助言をもらえたために、専門性という言葉の新たな側面に気付くことが出来た気がします。
おかげで自信も少しつきました。
今回のきっかけで、自分に専門性があるかどうか不安に思ったときには、一度まったくの赤の他人に話してみるというのも手だなと思いました。
もちろんこのnoteもその一手に含まれます。
読んでいただきありがとうございました。