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ウィーンフィルニューイヤーコンサートを見て、雑感
お正月に毎年恒例で行われる、ウィーンフィルニューイヤーコンサートを今年も見ていました。
煌びやかで、華やかでいいですよね。
年末年始はこういったオーケストラや合唱の番組が多く放映されるので、それらを観るのが楽しみでもあります。
今年観ながらぼんやり頭に浮かんだことを、3つ。
①大学の卒業旅行
私の大学時代の卒業旅行先は、オーストリアのウィーンでした。
教育学部で音楽教育を学びましたが、音楽にどっぷり浸かった4年間だったので、やっぱり行くならウィーンだろうと言う話になったような気がします。
3泊5日の弾丸旅行。飛行機とホテル、あといくつかオペラを観たくて予約しただけで、それ以外は本当に自由な旅行でした。
ニューイヤーコンサートの会場であるウィーン楽友協会も、弾丸でホールの内部見学ツアーに参加しました。オフシーズンで、コンサートがやっていなかったので演奏は聞けなかったのですが、あのホールの中はとても神聖で華やかな雰囲気でした。テレビで映ると、あ〜行ったな〜と毎年思い出します。
そのほかにはウィーン国立歌劇場でオペラ「愛の妙薬」を、フォルクスオーパーで「カルメン」を観ました。「カルメン」は、確かウィーンに着いたその日に予約してしまって、時差ボケと戦いながら観たような。笑
もったいないですよね。笑
でもあの荘厳な雰囲気の中で見る本場のオペラたるや。
またいつか観に行きたいです。
ちなみに、大学生なのにオペラそんなに観られるの!?と思われるかもしれませんが、案外チケット代は安いんですよ。日本で新国立劇場などでオペラを観るというと数万円はかかってしまうことが多いですが、立ち見席もあって、最安値で7ユーロ(日本円で約1000円!!)で観ることができる場合もあるようです。
私たちが実際いくらで観たのかは…忘れました😅
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②夫がぽつり、なんで黒人の人がいないんだろう?
たまたま隣で夫も少しだけ一緒にニューイヤーコンサートを見ていました。夫は、クラシック音楽を学んできたわけではなく、音楽は好きですがジャンルとしてはロックとかバンドとかそちらの方で、そんな夫と見ていたら、夫がぽつり。
「別に偏見があるとか、そう言うんじゃないんだけどさ、なんでオーケストラの中に黒人の人がいないのかね?」
…はっとしました。
まあ確かにウィーンフィルの中には黒人の方は1人もいません。
お恥ずかしながら、あまりその辺りの事情について知らなかったので、ちょっと調べてみましたが、ウィーンフィルはかなり保守的な楽団のようですね。
Wikipediaには、オーケストラのメンバーについて『1990年代まではオーストリア(ドイツ)人または旧ハプスブルク帝国支配地域出身の男性にほぼ限定されており、女性団体などから社会的に批判されることもしばしばだった。』とあります。女性すら入れなかったようですし、現在も、アジア系のメンバーについてもいないわけではないが、アジア生まれアジア育ちの方はゼロだとのこと。(https://mcsya.org/hannah-cho-vpo-candidate/)
もちろん黒人の方もいらっしゃらない。
音楽的に受け入れられないものがあるのか、はたまた言葉を選ばず言うなら閉鎖的、差別的なのか…難しい部分ではありますね。
他の楽団ではブラインドオーディションなるものもあったようです。(見た目、人種、性別などで判断されないように、布一枚隔てて純粋に音のみを聴いて審査するやり方)
多様性の時代に、どう変わっていくのか、
それとも伝統だから、その楽団の決まり事として、変わらないのか。
気になるところです。
でもそういう視点に気づかず、
そういうことに疑問も持たなかった私。
恥ずかしさと、気づかせてもらえてよかったという安心感と、いろいろ感じた一瞬でした。
1人では気付けない視点ってたくさんありますねー!
③ラデツキー行進曲、年明けに音楽の授業でやったら面白そう♫
ウィーンフィルニューイヤーコンサートの最後と言えば、ラデツキー行進曲♪
観客が手拍子で演奏に参加するのが慣例になっています。
これが面白くて、ただただ手拍子するのではなくて、ちゃんと強弱など表現をつけるんです。指揮者が客席を向いて、大きく!とか、静かに、とか、会場一体となって演奏するのでとても楽しいです。ウィーンフィル以外のニューイヤーコンサートでもよく演奏されますね。
この、曲想に合わせて表現を変えて、というのは小学校の音楽でも授業の中に出てきますが、このラデツキー行進曲を使って遊んでも面白そうだな〜、と思いました。
というわけで、雑感でした♪
今年もどうぞよろしくお願いいたします!