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かみつれ

忘れたくない小さな心の動きと無常な日常の記録。言葉で心がつながる瞬間がひとつでもあると嬉しいです。
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#振り返りnote

24歳の自分へバトン

私の住んでいる地域にも、水音が響き、梅の完熟した香りがふわっと広がるようになってきた。 …

郁 香
2年前
12

加減

9/21 頬にそよそよ風が触れる。 まだ夏だなんて思っていたけれど、日に日に短くなる昼と同じ…

郁 香
4か月前
1

暮らしに縋る夜

9/18 今日はまどろみの世界を生きている、と思って過ごしていた。 昨日の晩、ひょんなことか…

郁 香
4か月前
2

めぐり

9/8 文学フリマに初参加して、表現したい方が集まり、それを求める方々がこんなにもたくさん…

郁 香
4か月前
8

あまのじゃく

友達が少ない、そんなに人に関心を持たれていない。 そんな固まった自己評価が、ゆっくりと和…

郁 香
1年前
2

特別だけれど、普通な日

生きていると、たくさんの特別な日が生まれる。その特別だけど普通な1日1日が、心を緩めてくれ…

郁 香
1年前
5

心の中の暴走おばけ

2023年の暮れ、かみつれ文庫のオープンと同時に初めてのZINEを作った。  タイトルは『ただ、わたしを待っている』 32ページの文庫本サイズの小さな本。 制作の背景をじんわり公開していけたらと思っていると、今日はこの本がまだふわふわした構想だった頃のことを思い出した。 「秋に、本を作る」そんなことを周りに吹聴して半年が経った頃、月末にせかせかと書き連ねたり、手帳にそのかけらを溜めながらも、本のテーマも何もかもが決まっていなかった。 あの頃、過去に誰かに伝えた内容から

引っ越しの重心

次引っ越すなら、、。 今年の春、そんな妄想を浮かべていた。何度も模様替えをしてもしっくり…

郁 香
1年前
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ふたつ先の季節に向けて

じりじりと、びりびりとした鈍い痛みが喉を走る。まるで警告音を鳴らすかのように。 4月の終…

郁 香
1年前
9

拝む

帰省している間、毎日ほぼ欠かさなかったのは、お地蔵さまへのお参り。 お地蔵さまとの出会い…

郁 香
1年前
5

まちがえないよう

「なんか不思議だよね、決めてるわけではないのに毎月こうやって会って話して、連絡も続いてい…

郁 香
1年前
5

変化

「ひとが怖い」 そう囁きながら、見えない恐怖に怯えていたのは、ほんの1年前のことである。 …

郁 香
1年前
15

どうせなら

「2月はどんな1ヶ月だった?」 先日数ヶ月ぶりに出席したオンラインの対話会でそう問われた時…

郁 香
1年前
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あの頃と違うけれど

高校2年生、大好きな『名探偵コナン』のキャラクターたちとお揃いの年齢になることに浮き足立っていた時、教師らしくない先生が担任になった。 部活動の顧問としては厳しかったらしいが、いち生徒には厳しすぎることもなく、どちらかと言えばにこやかで、適当さも持ち合わせた柔軟な先生だった。 真面目で堅物で、理不尽さを併せ持ったのが「先生」なんだと、そんな気がしていたのに、思春期の学生のイメージが崩れるような先生。 親は親、子は子だからと、三者面談ではなく個別に話をじっくり聴いて、ひと