No6『モモ』ミヒャエル・エンデ
こどもの頃の大切な気持ちを思い出させてくれる本。
本当に大切なものは何なのか。
こどもの頃は、
「おとなの人ってこんなこともわからないの?おばかだなあ」
なんて思いながら読んでいたことを思い出す。
『モモ』ミヒャエル・エンデ
時間どろぼうと
ぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語。
どこからともなくやって来て、町の円形劇場の廃墟に住みついたモモ。
彼女は、豊かな想像力と、特別な力を持っていました。モモに話を聞いてもらうと、ふしぎなことに悩みがたちどころに解決してしまうのです。
「モモのところに行ってごらん!」困ったことがあるとき、人々はこう言います。モモは、生きていく上で何が一番大切か、何を守るべきかを知っているのです。
ある日、町に灰色の男たちが現われてから、すべてが変わりはじめます。「時間貯蓄銀行」からやって来た彼らの目的は、人間の時間を盗むこと。
人々は時間を節約するため、せかせかと生活をするようになりました。
かつてはお金はそこまでないものの時間がたっぷりとあって、
毎日みんな笑いあって過ごしていた街。
いつからか
「効率よく!」
「早くしろ!」
「時間がないんだ!」
こんな声が飛び交うようになっていた。
モモはみんなの盗まれた時間を、本当の豊かさを取り戻すために戦った。
・私たちにとって【時間】ってなんだろう?
・本当に大切なものってなんだろう?
・私の中に灰色の男たちはすんでいないのか?
なんてことを考える。
私は小学生の頃にこの本を読んだ。
その時、
「大人たちはなんで灰色の男の人たちの不気味さに気が付かないんだろう?
大人ってあんまり賢くないんだなあ!」
なんて想いを抱いていたことを思い出す。
いまの私は小学生の頃の私からみてどんな大人なのだろうか。
胸が少しちくっとした。
自分の中に時間泥棒たちを住まわせているのを自覚いているからだ。
多分2人くらい住んでる。
大切なものを大切に生きる。
シンプルに生きていこう。
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