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コスプレと著作権の話

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コスプレ業界と著作権の関わりについてなど。
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ツイステで露呈するコスプレの不都合な真実(後編)

さて、これで公式衣装が出るようになると、購入派にマウントを取っていた自作派の連中に「公式派」がマウントを取り返す可能性が出てくる。
「公式衣装は購入すれば公式に金が入るが、自作は公式に金が入らない。公式衣装を買うことこそキャラ愛」
と云う理論だ。
レイヤー同士の争いは不毛だと書いたが、15年間その業界にいた自身も呆れている。

さて、誰かがWDJにコスプレについて問い合わせ、その回答をTwitte

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ツイステで露呈するコスプレの不都合な真実(前編)

自身は、今こうしてnoteに記事を書くことを趣味の中心にしているが、元々趣味は字書きだけでなくコスプレ写真も有った。それは15年ほど続けてきたが、今回書く記事は、自身の記事で度々槍玉に挙がるスマホゲーム、ディズニーツイステッドワンダーランド…略称ツイステの件を機に、コスプレの闇の一部に触れる。それは一部と云っても、大きいのだが。

さて、マナー違反だの何だのと日常茶飯事で学級会が発生するコスプレ業

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コスプレと著作権の話(2)

当然、著作権の法改正と云うワケにはいかない。あくまで著作権の侵害は版権元の申告によって初めて認定されるもので、政府が介入してどうこうするような問題ではない。ただ、先の記事でも述べたが、そもそも同人も含めて明確な窓口も曖昧なまま、グレーゾーンのまま長年続いてきたと云う問題に触れた形だ。

さて、では具体的にどうなっていくのか推測してみよう。イベントが開かれ、そこでコスプレして写真の撮影と云うのは従来

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コスプレと著作権の話(1)

以前、人気のスマホゲーム、ツイステことディズニーツイステッドワンダーランドに関連した記事を連発していた頃、パブリッシャーであるソニー系のアニプレックスのコスプレのガイドラインを通じて、コスプレの不都合な真実について触れた。メディア露出も増え、なまじ市民権を得てきたサブカルチャーのカテゴリーの一つ、それがコスプレ。日本では依然として、アダルトビデオを連想することが根強いが。

さて、そのコスプレであ

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