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そしてあなた、言葉もなくわたしを見ている

こんにちは、むらせあやです。
みんなからはあやめと呼ばれています。

東京・千葉で中南米の楽曲を中心に、しずかな情熱に満ちたあいのうたをうたっています。こんなかんじです。(所要時間:約2分)

noteでは、自分の創造性を信頼するためにわたしが辿った過程を記していこうと思います。音楽にまつわる圧倒的ななにかを持たざると知りつつも、素直に自分と向き合い日々表現を育むなかで見つけたゆたかさの記録。

そのうたと出合ったとき、自分の内側のなにを聴くだろうか?

歌詞の断片から、ある記憶が呼び起こされることがある。
映像がはっきりと目の前に浮かび上がる。

そしてあなた、言葉もなくわたしを見ている
そしてわたし、目を伏せてあなたと話してる

このフレーズを耳にした途端、
思い出したのは、

ある夜、ラテンバーの
隣に座っていたの彼の視線と沈黙。

その饒舌さが面映ゆくて、
思わず下を向いた。

とりとめのない会話なのに、
深く交わった官能的な心地がして
瞳が濡れた。

時間が止まったかのような、
否、永遠に止めてしまいたいような、

そして私たちは見つめ合って踊る……。

このたったひとつの思い出の断片を、
取り戻すかのようにこの曲を味わい、

あの日のあなたを思い浮かべては、
口ずさむ。

あなただけを思い浮かべて、 
叶えられなかった秘密の夢を生きる。

秘密の夢を装って生きるの
あなたを思い浮かべて生きる
あなただけを思いながら……

嘘をついても愛は逃げるわ
あなたをずっと探していたの
ここでひとり待っていた

そしてあなた、言葉もなくわたしを見ている
そしてわたし、目を伏せてあなたと話してる

そしてあなたが何を感じているかは知らない
でもわたしはもう死にそうなほど恋焦がれて
これ以上こらえきれない……

かつて覚えたそのセンシュアルな感覚に
いま、ふたたび身を委ねる。

あなたと踊る、今夜わたしは消え失せる
あなたと踊る、誰を気にすることもなく
あなたと踊る、砂浜や沢山の太鼓の上で

ゆらゆらと揺らめく、熱情。
生命の深い場所から湧き起こる、
野生的なバイブレーション。

あなたの炎がわたしの魂に光を灯す
そしてわたしたちを飛ばす

あなたを思い浮かべて生きる
あなただけを思いながら……

あなたの炎に生きるエネルギーが
チャージされた日々は昔、

あなたを思い浮かべるだけで
今はもう飛べる。

海のような肌を航海したい
あなたと波のなかへ消える
ふたり波のなかで踊ってる

紙でつくった船を贈りたい
わたしと一緒に来るために
ふたり波のなかで踊ってる

あなたのそのなめらかな身体を
波に身を任せ隅々まで旅したい 

そしてあなた、言葉もなくわたしを見ている
そしてわたし、目を伏せてあなたと話してる

もうあなたが何を感じているかを知っている
わたしが死ぬほど好きだとあなたは知ってる
もうこらえきれない…… 

あなたと踊る、今夜わたしは消え失せる
あなたと踊る、誰を気にすることもなく
あなたと踊る、砂浜や沢山の太鼓の上で

あなたの炎がわたしの魂に光を灯す
そしてわたしたちを飛ばす

うたいながら秘密の夢を生きる。
あなたを思い浮かべながら。 

あなたと官能的な夢を踊る。

あなたが踊ると星々がかがやく
すべてが海の上で溶ける
海の上の泡沫

あなたの足跡の後ろを辿り歩き続ける
いつでも海の上で溶ける
わたしはあなたを必ず見つけるでしょう

あの間合い、呼吸、笑顔、
思い出すだけで

わたしが溶けていく
わたしのすべてが。 

あなたと踊る、今夜わたしは消え失せる
あなたと踊る、誰を気にすることもなく
あなたと踊る、砂浜や沢山の太鼓の上で

あなたの炎がわたしの魂に光を灯す
そしてわたしたちを飛ばす

あなたを思い浮かべて生きる
あなただけを思いながら……

Bailar contigo,
あなたと踊る。

沈黙のうちに交わされた
深い官能。

今はわたし、あなたの炎に触れずとも
自分の魂を発光させる術を持っている。

だからこそ懐かしく、
だからこそ愛おしく、

思い出しては夢に遊ぶ。
幻に戯れあなたと踊る。
 

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あやめ/ すこやかに咲く
読んでくださって嬉しいです。 ありがとー❤️