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型にはめて見ると、型にはめられる

血液型や家族、兄弟構成によってその人の印象を決めるかどうかという話になったことがあります。

実は、私はちょっと気になるタイプです。その要素だけでこの人はこうだ!とまで思い込むようなことはしませんが、会話のネタやその人についてちょっと知りたいなと思ったときになんとなく話をするかもしれません。

以前は血液型がA型は真面目で几帳面だな、B型はマイペースで熱しやすく冷めやすい、O型はおおざっぱだけど大らか、AB型だから個性的だな、という情報を気にしていました。

兄弟構成についても、友人にマイペースでわがままだと思う子がいたときに、その子が一人っ子だと知ったときには「だからかぁ!」と妙に納得し、「この子は一人っ子だから~」といったステレオタイプで見てしまうこともありました。

自分は長女なのにまったくしっかりしておらず、よく妹に間違われるほど甘えん坊でわがままなのに、自分のことを棚に上げてよくそんなことを思えたもんだと、昔の自分に呆れてしまうほどです。

血液型と性格の関係に科学的な根拠はないと知っていながらも少し信じてしまいそうになるのは、自分にも当てはまっているところが少なからずあるからでしょう。

加えて占いなんかも好きで、テレビやネットで占いを見て、占われている人が「そうなんです~!」と共感しているところを見ていると、そういう情報が知らず知らずの内にインプットされていってしまうのだと思います。

血液型ではないのですが、私が自信過剰でステレオタイプの型にはめて人のことを見ていた時、私は「その子が一人っ子だから」とか「○○だから」と頭の中で少し見下して見ていたことがありました。もしかしたら態度にも出ていたかもしれません。

「私は絶対そういう子にはならない」と思い込んでいたのですが、数年後、私はその子と全く同じ状況になってしまいました。

そのとき、私は自分も、あの子にそう思っていたように人から見られてしまうんだということにとてもショックだったことを覚えています。今では世の中にはいろいろな見方、考え方があると知っていますが、自分のステレオタイプという狭い視野でしかその子を見られなかった私は、他の人も自分と全く同じ見方をするとしか考えられなかったのです。

それ以来、私は人を型にはめて見すぎないようにしています。自分が人を型にはめて見ると、自分も私がその人を見ていたように見られると思い込んでしまう。それは自分すらも型にはめられることで、自分を追い込んでしまうことに繋がるのではないかと思います。

血液型や家族、兄弟構成などは少し話をするくらいがちょうどいいのかもしれません。




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