双極性障害の私が司法試験に合格する話(216)眠気との共存。
こんなに他人は毎日眠いんだろうか。
私はとにかく眠い。寝ても寝ても寝足りないくらいいつも眠い。昔は眠いと思う前に寝てしまっていた。今は、ナルコレプシーと診断され、薬を飲んでいるから、眠り落ちることはない。だけど、眠い。ひたすら眠い。
特にネットで講義を聞いている時は、必ず眠くなるので苦痛だ。私にとっての大きな壁だった。
だけど、昨日、それを一歩乗り越えた気がした。というより、眠気と握手ができた感じがした。
双極性障害と同じで、ナルコレプシーもハッキリと治るわけではないらしい。一生付き合っていく障害なのだから。この眠気は無くなるものではないことを受け入れた。その上でどうするかだ。55分の講義を止めずに聞くことを塾からは進められているが、私にはそれは無理だ。座ってじっと話を聞いていると、脳が、眠りの体勢に入る。脳に寝る時間じゃないよ!と言い聞かせるしかない。
そこで二つの方法を実践してみた。
① 話を聞いてひたすらメモをする。
② 15〜20分毎に階段の上り下りをする。
嘘みたいに眠気が来なくなり、スムーズに講義を聞き終えることができた。
あとは、自習室ではなく、オープンなラウンジで勉強をすることにする。自習室は仕切りがあり、人目があまり気にならない。だからこそ、寝てしまってもいいと最近思っている。だけど、ラウンジは居眠り禁止だ。これからは、ラウンジを勉強場所にすることにする。
じっとしていると私の脳はどうも、寝ていい時間だと勘違いするようだ。だから、じっとしている時間を作らないことがポイントだ。
静かな環境だから、声を出して勉強することはできない。だから手を動かす。眠くなる前に体を動かす。
そうやって自分なりの勉強を見つける。少しずつ、自分だけの勉強法を、確立しつつある。そうなると自ずと、勉強時間が増える。スキマ時間を見つけて勉強したくなる。楽しくなってきた。できなかったことができるのは嬉しい。前に進んでる。実感する。
今日も、眠気を憎むことなく、眠気さんの機嫌をとりながら、勉強するぞ。