山陰中央新報で月に一度掲載している【オンナでもオトコでもない曖昧なワタシ-松島彩のLGBTQ事情-】の過去記事。写真は、いしとびさおりさんの作品から。現在は、新聞連載はしていませ…
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2021年12月の記事一覧
LGBTQ事情#19 性の悩みが導いた新たな夢。
男でもない、女でもない曖昧な性をカミングアウトしたからといって、すぐに自分らしく生きられるわけではない。嘘で塗り固めて生きてきたせいで、曖昧どころか、もう私は私がわからなくなっていた。
性の悩みを理解してくれた夫との結婚。しかし実の家族からは結婚を反対され絶縁を告げられる。それなのにその結婚も破綻させてしまった。夫にとっては妻であり、おしゅうとめさんにとっては嫁であり、そして、実の母にとって
LGBTQ事情#18 迷いだらけの離婚。
夫とケンカをした。
「今の君は、女って事に、甘えてる。」
夫の自由すぎるお金の使い方に私が文句をつけたら、こう返ってきた。はじめ、何を言っているのか意味が分からなかった。
「僕は自分で稼いだお金は自由に使いたい。文句を言うなら、僕より稼いでくればいい。僕は君に、家事をするような奥さんでいてなんて頼んだことはない。君は、性に対する偏見に縛られずに仕事をしたいと言っていたよね。だけど、やっぱり女