読書 本を読むことは心を耕すこと
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「かんがえる子ども」
安野光雅
「ふしぎなえ」「旅の絵本」「もりのえほん」など、字のない絵本が有名な世界的画家、安野さんのエッセイ。
本文より‥✎
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自分で考えること、本物に触れること、ひとりでいること、本を読むこと、自然を知ることで自分の大きさを知ること、大人と子どもの尺度は違うこと‥。
様々な観点から、子どもにそうあってほしいと願いつつ、おとなである自分自身もそうありたいなぁと思うことを端的に言語化してもらえる一冊。
最も印象的だったのは、安野さん自身が幼少時代、「うちには地下室があり、入り口は米櫃の中、米をかき分けて深く進むと地下室に出る‥」と弟に聞かせて秘密を遊んでいたというエピソード。
私も幼い頃、自分の家の下には地下室があって、自分はいけないけれど、親は知っている、そんなふうに思っていたことを思い出した。サンタクロースは小学生の頃まで本気で信じていたし、そうやって空想の世界を遊んでいたことはとても豊かなことだったなぁ‥と今になって思う。