27.添加物と自然食 ~身体とのつながり~
夕飯を一汁三菜にすると決めてから、あとできることは調味料や食材の見直しかなと思い、本屋を物色し、購入した本。
というのも、15年ほど前、会社の上司に勧められた本を読み、添加物のことや食品の選び方は学んでいた。ただ、そろそろ情報を更新しておきたいなと思ったのだ。
その当時、買い物の仕方が激変した。
商品の後ろの原材料を確認し、食べられないものが増えたし、コンビニ食は避けるようになった。
それが、私が料理をしていたきっかけでもある。
ただ、転職後の会社のお昼の選択肢が目の前にあるコンビニだけだったことで、それは数年後解消された。でも、家に惣菜を持ち込まないことだけは徹底していた。
さらに、子供が産まれて家族のご飯が増え、お弁当が始まり、冷凍食品とも付き合っていかないと全部手作りだと回らないと思い、冷凍食品も取り入れるようになった。
冷凍食品はもともと嫌いだった。
便秘にならないことが私の支えでもあったのが、学生時代の運転免許合宿で、“冷凍食品10品付きます”というもので賄った生活を送ったところ、すぐに便秘になったからだ。
後に、「それは組み合わせもあるんじゃない?」ということで、確かにとも思い直したが、何となく拒否反応を起こしていたのだ。
そんな、ある意味潔癖な食生活を送っていた私が、環境の変化と共に徐々に緩和されていった。
ただ、この本を読んで気づいた。
「私が花粉症や生理痛の症状和らいだのって、ハーブもあるかもしれないけど、そのある意味潔癖だと思っていた食生活の変化だった!?」
これはけっこうな衝撃…
当時は、脅されるような形で脱却した添加物。身体のためにという意識よりも、怖いからやめるという感じだった気がする。
「身体に悪い」ということがどういうことか、深く考えていなかった。
でも、私の身体はちゃんと食べたもので作られてきたのだ。だから体質改善できたのだ。
そして、料理家さんのレシピ本はちゃんと栄養が考えられているから、その通り作っていたことでそこそこの身体を維持できていたのだ。
だから、ハーブに頼らなくてもいい生活になったのだ。
もちろん、不調はある。妊娠中も鉄・葉酸サプリメントは必要だったし、今でも何となく貧血気味なのかなとも思う。花粉症も、薬を飲まないにしてもまだ残っている。
でも、そこは完璧な健康を目指さず、私の適当精神でいきたい。
それに、健康は食だけでなく、睡眠と運動、マインドなど、総合的に考えることが必要なこともここ数ヶ月で学んだからだ。
ただ、今回の本によって、添加物と自然食が繋がったことが、私の中で大きい。
食について色々な本や考え方を知る中で、あまり偏りたくないなぁと思っていたところ、
“添加物は怖い”のではなく、“自然のものを身体に取り入れていこう”という意識で!
という前向きな気持ちに切り替えることができた。
それにしても、日々の食事が身体を作るという基本的なマインドを意識せずして、ある意味強制的な食生活の修正ができた私はラッキーだ。
でも、だから良かったのかなとも思う。
今まで自然食という言葉に反応しなかったということは、そのキーワードでは食の改善はできなかっただろう。
さらに、栄養学のガチガチの知識から料理するのではなく、食べたいものを作る、自分が作ったものが美味しいと思う。それが一番身体が求めているものだったのだろう。
だから引き続き、自分のことはできているとして、家族の健康管理を観察していくことにする。