個別最適な学びとは”公正”であること【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】
令和5年に閣議決定された第4期教育振興基本計画
わかりやすいパンフレットも公開されていますが、
この中でも、キーワードのひとつとして
「個別最適な学び」があげられます。
個別最適な学びとは
「指導の個別化」と「学習の個別化」で
説明がされています。
「指導の個別化」とは、
ひとりひとりに合わせた異なる方法で、ということ。
「学習の個別化」とは、
ひとりひとりの興味関心という
異なる目標に向けて、ということです。
ひとりひとりの目標と学び方は違うというのが
「個別最適な学び」。
この「個別最適な学び」について
アスクネット主催のENGINE2023で
鈴木寛先生の講演をお聞きして、
なるほど、と思ったことがあります。
鈴木寛先生によると、
「個別最適な学び」とは
そもそもは「公正な個別最適な学び」と
表現されていたのだとか。
※いくつかのインタビューでそんな話もされています。
「学び方」には、
ひとりで学びのか誰かと一緒に学ぶのか、
いろいろな選択肢がありますが、
加えて「認知特性」も人によって様々。
例えば目から入ってくる情報で学ぶ方が得意な人、
耳から入ってくる情報で学び方が得意な人など。
これは特別支援教育とかそういう話ではなく、
すべての人にとっての話です。
でも学校は
「教室で・一斉に」という学び方と、
認知特性に関しても
教科書で文字を読んで理解するのが得意な
視覚優位の人にしか対応していないといえます。
そしてそれ以外の選択肢もない。
これが果たして「公正な状態」と言えるのかどうか?
このあたりは、私も勉強中なのですが、 「学びのユニバーサルデザイン」という考え方を 理解していく必要がありそうです。 ↓CASTという研究所↓ https://udlguidelines.cast.org
※日本語訳の書籍は東洋館出版からも出ています。
「認知」「方略」「感情」という
3つのネットワークを使って
学習中に脳がどのように機能するか、
そこから授業改善を考えていく提案がされています。
こうした切り口でアプローチしていったら、
いろいろな「学び方」の可能性が生まれてきて
学ぶことが楽しくなりそうな予感が・・・
なんだかちょっとワクワクする話だなぁと思っています。
そんな「学び方」の可能性を探ることにもつながるのでは?
ということで、勉強会も企画しています。
ゲストは「さとのば大学」というキャンパスのない大学です。
・日時: 2024年11月19日(火)
19:30−21:00@オンライン
※アーカイブ配信も予定しています。
・参加費:無料