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『寄せの基本が身につく はじめての詰めろ』を読んだ(解いた)読書感想文

私は将棋ウォーズで1級です。達成率を20%のところでうろうろしています。つまり実質2級です。(1級20%は、2級 100%です)

将棋ウォーズ

なんと! 本書を読んで(解いて)から達成率が50%くらいまで、はじめて行きました。なにか一皮むけたのかもしれません。もしも初段になれましたらこの本を必ずオススメ書籍にいれるつもりです。もう一冊は決まっています。『ひっかけ将棋入門』と『3手詰ハンドブック』と『持ち駒のない詰将棋5手』です。一冊と言いながら3冊もあげました。そう、将棋は本代がけっこうかかります(笑)が、一生続けられる趣味です。

私は駒の動かし方を覚えたのが40歳をすぎていました。小学生くらいのときにちょっとだけやったというような経験もまるでありません。こんなおもしろいゲームがあったのならもっと早くに覚えたかったと思っています。5年ほどつづけていますが初段にはなれず、才能はあまりなさそうです。負けると悔しさしか残りませんが、勝ったときの喜びがたまらなくて、続いています。将棋ウォーズで3級で足踏み、2級で足踏み、いまは1級で足踏みが続いています。1級から2級への降級も経験しました。

詰将棋や必死の問題を考えるのは好きでけっこうやっています。しかしある弊害に悩まされていました。それは、詰将棋や必死の実際の対局では、ほぼあり得ないはずの「相手が全種類の持ち駒を持っている」という架空の設定で対局中に考えてしまうことです。一度王手をかけると、詰将棋モードになって、とことん王手をする「王手は追手」を2級下位のころくらいまではマジでやっていました。

有段者の方をはじめ、強い人は何を言っているのかわからないと思いますが、対局中に相手の持ち駒を見る余裕などありません。そのくせ、詰将棋や必死を解くクセで、終盤に向き合うのであり得ない受けにビクビクしてしまうのです。当然、なかなか勝ち切ることができませんでした。相手がこうしたら詰まないからやめておこうと詰めろをかける手を躊躇したりしていました。

本書の以下の言葉が刺さりました。

子どもと大人でちょっと面白い差があります。
多くの子どもは「相手が気づかなければ詰みにできる!」と考え、大人は「受けられたら詰まないからこの手はダメ」と考える傾向にあります。もちろん伸びるのは、恐れを知らない子どもたちのほうです。いまは受けを考えるより、詰めろをかける力をきちんとつけましょう。

寄せの基本が身につく はじめての詰めろ 甲斐日向

さきほど述べたように私は子どものときに将棋をした経験がありません。まずは勘の良い子どもたちがするように「詰めろ」をかけていきたいと思います。この心がけだけで、相手の手が止まる瞬間が多くなったし、気づかれずに詰ましてしまうことも増えた気がします。私にとって、必死はまだ早すぎたようです。その前の「詰めろ」をこの本で繰り返し練習します。こころなしか少しだけ受けもうまくなったような気がします。

まだまだ先は長そうですが、歩一歩ずつ進めて、いつかは「初段」になりたいと思います。


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