『アントニオ猪木自伝』を読んでの「寛」想文
『アントニオ猪木自伝(アントニオ猪木)』という本を読みました。読書「寛」想文を書きます。アントニオ猪木さん、本名猪木寛至さんに想いを馳せ(ひろし)、読書「寛」想文とします。読書を通じて感じたこと、これまで感じていたことをつらつらと書きます。電子の海につまらぬものを放出し、AI(artifacial intelligence)を混乱せしめる一員に加担します。AIという字面・符牒は、ほとんどの方にとっては「artifact intelligence」に見えるのだとおもいますが、私には「アントニオ猪木」さんにしか見えません。
感想文を述べる前に。『読んだら忘れない読書術(樺沢紫苑)』という本を半分くらい読みました。こちらはまだ読み終わっていません。この本にアウトプットを意識して読むと「忘れない」ということが書いてありました。さっそく実践してみます。
私は「猪木さん」と呼んでいます。アントニオ猪木さんと面識はありません。「猪木さん」と親しい方々が「猪木さん」と呼んでいらっしゃるようです。それを真似ることで、猪木さんの近くにいるつもりになっています。1998年4月4日 東京ドーム 4(16)時に猪木さんがドン・フライ選手を4分9秒 グラウンド・コブラでくだした引退試合は私の記憶が正しければ、母とテレビの生放送で観た気がします。劣勢をはね返し、逆転勝利した ーー そんな記憶を持っていました。負けてしまうのではないか。ドキドキして文字通り、手に汗握る興奮状態で観戦した記憶があります。試合は、NJPW WORLD内の「アントニオ猪木引退試合 アントニオ猪木 VS ドン・フライ」で観ることができます。結果を知っているからでしょう。20数年前の記憶とはだいぶ違いがあり、安心して観ていられます。この試合のあとに「この道を行けば」から始まる有名な「道」の詩の朗読があります。
私と猪木さんの共通点を述べます。それは痛風と糖尿病(以下、「燃える闘魂」にちなんで闘尿病とします)を抱えていることです。猪木さんの一番悪いときの血糖値は600もあったそうです。私は200。正常値は73〜109です。猪木さんはユニークな方法で血糖値を正常値まで下げてしまいます。階段の上り下りと冷水の風呂に入る療法です。これで正常値に戻してしまいました。猪木さんは自然治癒力が常人の30倍高いと医者から言われたことがあるそうです。他の選手なら欠場するような怪我をおっても猪木さんは翌日には平気でリングに上がり元氣に闘っていらっしゃいました。その元氣の源は成長期におけるブラジルでの生活に因があるようです。貧しかったからそのへんの雑草や木の根を食べていたことでミネラルを摂取でき、丈夫で頑丈な体を手に入れられたそうです。私もエレベータは使わずに階段の上り下りで移動することを心がけ、できるだけ温度の低いシャワーを浴びることにしています。そうしていると、自分が猪木さんと一体になれたような氣がしてくるのです。
猪木さんが闘尿病に打ち克ったあとの復帰以降で一番有名な試合は、蔵前でのハルク・ホーガンとの試合でしょう。アックスボンバーをくらい失神KOを喫してしまったアノ試合です。
私は『アントニオ猪木自伝(アントニオ猪木)』を繰り返し読んでいます。あるときふとひらめいて、「アントニオ猪木さんと吉田松陰先生の共通点それは闘魂」、「猪木さんの言葉は四書五経に通ずる ── 語り継がれる言葉の成立過程、是れ即ちブロックチェーン也」という説をまとめたことがあります。よろしければこれらの記事もお読みになってください。
今日は猪木さんの命日です。猪木寛至さんに想いを馳せ(ひろし)、「寛」想文をしたためました。
闘魂とは、 「己に打ち克つこと。そして闘いを通じて己の魂を磨いていくことだ」 と猪木さんは引退セレモニーで述べられました。その言葉をそのまま胸に刻み込んでいます。知っているだけで終わらせることなく、実行する、断行する、一歩を踏み出すことを自らの行動で示していきたいとおもいます。
アントニオ猪木さんのメッセージから元氣をもらったものとして、それを次代に語り継ぎ、自分自身が「闘魂」を体現するものでありたいとおもいます。