淡路島アウトドア施設経営日記#2
東京から3年弱前に淡路島に移住し、2021年8月からOPENしたアウトドア施設「焚き火BASE〜HOKAGE〜」も気が付けば1年という時が過ぎた。
観光業に関して何もかも初挑戦で全てが学びだった。
HOKAGEは関西のお客様が大半で若者やファミリー層にお越しいただく事が多い。お客さまに誘っていただいて一緒にお酒を飲んだり、キャンプで余った食事をお裾分けいただいたりと、店員とお客さまの距離が比較的近くフランクな雰囲気となっている。
じゃらんの書き込みでもロケーションと店員への好評価を頂いていて、堅過ぎないフランクな接客は強みと捉えている。私自身が現場にいることは多くないのに、現在の接客の口コミはいいので、私はいない方がいいのかも知れない、、、笑
淡路島において観光需要は、パソナやコロナの影響もプラスに働いて鰻の登りだ。淡路市(淡路島の北の方)は私が移住してきた時とめっきり景色が変わっている。それでも需要多寡なのだから、淡路島のポテンシャルはすごい。
これがいつまで続くものなのかはわからないが、「また新しい施設ができた」という話を地元の人から聞く機会は多い。
そもそもHOKAGEをやろうと思ったのはこういった観光需要を感じていたからだ。しかし、それよりもHOKAGEの土地のオーナーさんが東京からの20代の何も持たない移住者にチャンスを与えてくれたからだ。
近所の人にお使いを頼まれいった先で、オーナーと出会った。次第に親しくなり、HOKAGEの土地を見せてもらった。水産工場跡地のその土地はとても広く海が目の前のロケーション。ネックがあるとすればそこに30tほどの片づけるべきものが散乱していたことだった。
しかし、そのネックがあったからこそ「自分達で片付けるので貸してください」と言い出せた節もある。業者を入れる余裕もなかったので自分達で手作業で半年近くひたすらOPENに向けて準備を進めた。今では青春っぽくて懐かしい思い出だが、もう一度やれと言われたら腰が引ける。笑
こうして生まれたHOKAGEは新規事業を作る上での計算の立つ私たちのベースになってくれている。もちろんHOKAGE自体も少しずつ改良を加え、新しい機能を日々落とし込んでいる最中だ。
一年を振り返って思うことは、HOKAGEのお陰で新しい世界を見せてもらっているということ。初めて事業を起こすために金融公庫からお金を借りた。備品一つとっても種類は莫大にあり、価格やデザインなど何を重視してどれを選べばいいのかわからず、意思決定の大変さと数の多さも初めての経験。ビジネスモデルや広告の仕方も地元の人向けのBARとは大いに勝手が違った。こういった箱型ビジネスも大変な面が多いと実感した。
それでもまだまだ改善点だらけのHOKAGEにお客さまが足を運んでくださっているお陰で私たちは前向きに取り組めている。ど素人の初挑戦が1年という時間の中で少しずつ前進していることを感じている。
そして何より、HOKAGEがあることで違った業界の仕事もいただける様になった。地方創生に興味がある私に市役所や島外の企業さんからコラボのお声をいただけるようになった。
この経験を活かして田舎でのキャリア、「地方×若者×挑戦」は俺にできたんだからやってみよう!と心から言えるところまで来た。HOKAGEを磨きながら、新たな挑戦に命を燃やして行こう!
って思ってます。