ダメだよ、死んじゃうよ
小さい頃、ごく稀にいい感じのアイスクリームを買うことがありまして。もちろん私じゃなく親が買うんですけど。あるいは伯母さんのお土産だったりイトコのお土産だったり。
アイスクリームはたいてい発泡スチロールの中にドライアイスと共に梱包されていて。
アイスクリームもさることながら、ドライアイスを水に浸したときの泡立ちブクブク、煙立ちムクムクで大はしゃぎするんです。
ところがどっこい、寝っ転がってブクブクとムクムクを見ていると、母親や伯母が怒るんですよね。
「ダメだよ、死んじゃうよ。寝っ転がらないで」
ええ、ええ、怒髪が天を突き破るほどの勢いです。マジで死ぬらしいので、そりゃ怒りますよ。
ドライアイスは二酸化炭素を固体化させた物で、当然それが気化すると二酸化炭素その物なわけです。ですから吸い続けると酸欠で死んじゃうんですね。
最近でもロシア人の陽キャたちがプールに大量のドライアイスをぶち込んで、飛び込んで、死んじゃったというニュースがありましたっけ。
その辺のYouTuberたちはたいてい凍死とか心臓麻痺とかそんなことを言ってましたけど、間違ってますよ。酸欠からの溺死です。あんなことすりゃ酸欠で溺死するに決まってます。
小さい頃に怒られるって大切なんですね。危険を回避できる上に、知識として身に付きますから。
ところで、東住吉事件という冤罪事件があります。
がっつりウィキペディアから事件概要を引用させていただきましょう。ちなみに、概要、引用、しょう、で韻を踏んでいます。恥ずかしいことしちゃいました。
これ、ガソリンに対する知識があったらすぐに「やってない」と分かるんですよね。
ガソリンエンジンがどうやって動くかさえ知っていれば絶対に回避できた冤罪です。ガソリンエンジンについてはこの事件に携わった警察、検察、裁判官が男性ならば中学時代に習ったはずなので、絶対に起こらなかった冤罪事件なわけです。
すなわち、ガソリンは液体自体に火が着くのではなく、気化したガソリンに火が着く、と。
これさえ知っていればぜーったいに防げた冤罪事件です。検察や裁判官って受験勉強ばっかりしていただけで地べたの知識が足りていないんじゃないかと思っちゃいますよ。もちろん、警察にも担当弁護士にもあてはまることですけども。
ガソリンは氷点下45度で気化しますから、火を近づけただけで燃えます。燃えまくり物質です。しかし、液体そのものに着いているわけじゃないんですよ! 分かってますか? そこの裁判官さん!
よくロシア極寒の地で車が動かないという話しを聞きますが、それってガソリンが気化しないほど寒いってことなんですよね、ひょえー!
付け加えると、京都アニメーション放火殺人事件を起こしたバカも、おそらくガソリンが超絶燃えやすい物質だとは思っていなかったのでしょう。バカが故に灯油ぐらいだろうと思っていたんでしょう。灯油は40度で気化して火が着きます。
バカに奪われた命は本当に惜しいし、しょうがないなんて言えませんよね。
それにしても死刑確実のバカを治療して、生かして、法的手続きに則って死刑にするって、まさに近代国家、法治国家、先進国ですわね。
「泥棒だ! とっ捕まえた! 二度と泥棒できないようにボコボコにして、指を切り落とすぞ!」
そんなことをやってる南米やアフリカのヤバ地域とは違って、本当にいいですね。さすが日本! とかネトウヨみたいなこと書いちゃって、もう!
さて、中学レベルの知識さえあれば防げた事件ですし事故です。ホント、義務教育って大切ですよね。
義務教育のあり方を考え、教育改革したところで、受験勉強ばっかいりしてたら身につかない知識によって死んだり捕まえられたり殺したりしちゃうんですね。
王ケイ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?