伝えたいこと、伝えたいもの
こんにちは、Aurora Photographyの久保田です。
写真を撮らせて頂き生活をしている、夫婦で営む小さな写真屋です。
僕たちが今年に入って一つ挑戦をした事があります。
それは赤ちゃんの撮影。
きっかけは昨年前撮りをお願いして頂いたご縁から、家族ぐるみで仲良くなったご夫婦の元に生まれてきた男の子を抱っこしたことでした。
それまでの僕は、赤ちゃんの小ささや不完全さに、可愛さよりも脆さや恐怖が上回ってしまい極力抱っこだったりはしないような、そんな人間でした。
(妻は幼稚園教諭をしていたこともあり、赤ちゃん可愛い可愛い人間なのですが・・・)
その日僕たちは、彼らのお店の撮影を頼まれていて、お母さんになった彼女も赤ちゃんを連れて実家から戻ってきたタイミングだったこともあり、生まれてきた赤ちゃんと僕たち夫婦が初対面させてもらえることをとても楽しみにしていました。
そんな初対面の日、ちょっとしたきっかけで生まれたばかりの彼を抱っこした時に感じた小さな手、柔らかで暖かい体、離れてしまったお母さんを探すような視線。
一生懸命に生きている彼が本当に愛おしく、そしてその姿を見ているパパとママになった二人の視線の暖かな事にも気がつきました。
生まれてきた彼も、親になった二人にとっても、この先の人生は楽しいことばかりではなく、時に苦しいこともあるだろうし、ぶつかるともあるだろうし、二度と会えない日がきてしまうかもしれないから。
だから、そんな時に"あなたは愛されていたんだよ。"と
そう伝えられるものが写真であってほしいという祈りにも近い思いを込めて。
未来のあなた"たち"へのプレゼントとして。
家族写真を撮らせて頂くことにしました。
生まれてきて、本当におめでとう。
これからも健やかに。