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NCS Conservation (コイン修復サービス)の実際(その10)

NCS Conservation (コイン修復サービス)の実際(その10)

NCSやPCGSのレストレーションは、ミルクスポットの完全除去が不可能のようです。

NCSでミルクスポットを説明したページです。

PCGSではスポット全体に対して説明されています。

当方の簡易汚れ除去サービスでもミルクスポットの完全除去はできませんが、若干薄めることはできます。若干です。。。

試してみたのは 0.925シルバー の銀貨です。

Before↓

After↓

このビフォー

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簡易コイン汚れ除去サービス事例(ビフォーアフター)

簡易コイン汚れ除去サービス事例(ビフォーアフター)

コインの汚れを簡易的に落とすサービスの事例ページです。
サービス内容は下記リンクを参照ください。
https://aurizedcoins.stores.jp/news/66dad896f30db2023942a75b

1988年 ベルギー 50Ecu プルーフ金貨(モダンコイン)Before 肖像面

After 肖像面

Before 年号面

After 年号面

Before 動画

A

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NCS Conservation (コイン修復サービス)の実際(その9)

NCS Conservation (コイン修復サービス)の実際(その9)

インドネシア独立25周年記念銀貨をNCSに出しました。
5種類あるうちの2枚(200ルピー/250ルピー)にPVC由来の汚れが付着しており、その2枚だけをNCSにかけると5枚全部で見比べて雰囲気に開きが出てしまうかな?と思い、5枚全部をNCSにかけました。0.999Silverです。

どれも全体的に紫色トーンが付いているのでこの雰囲気は失いたくはないのですが、PVCは100%スラブに入らないので

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PCGS Restoration (コイン修復サービス)の実際(その8)

PCGS Restoration (コイン修復サービス)の実際(その8)

まあまぁの汚れが付着しているこの銀貨をレストレーションに出しました。
銀貨ですがコンポジションは不明です。。。

全体的にもそれなりに汚れていますが、やはり左フィールドの汚れがレストレーションにかけるとええ具合になってくれるのではないか?といったところです。
Before↓

さて、Afterはこんなん出ました〜。

汚れはそれなりに落ちてはいますが、自分が思い描いたようなスッキリさにはならなかっ

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PCGS Restoration (コイン修復サービス)の実際(その7)

PCGS Restoration (コイン修復サービス)の実際(その7)

まあまぁの成功例です。
今回は銀貨(銀800/銅200)です。

雰囲気が気に入り入手しましたが、PVC由来の汚れが点在しているのでなんとかしたいなという状態です。
Before↓

最初は、この汚れは除去できるよと聞いて、ハダカのまま処理できるのが良いなと思い依頼したのですが、事情により実現しなかった経緯が以前にありました。
結局は鑑定会社にお願いするしかないかということで、PCGSにレストレー

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PCGS Restoration (コイン修復サービス)の実際(その6)

PCGS Restoration (コイン修復サービス)の実際(その6)

PVC由来と思われる汚れがベッタリ付着したこのコインをレストレーションに出しました。銀メダルです。成分比率は分かりません。

除去できたらええなと思いつつ、上がってきた鑑定結果は、

Detailsやん!ダメージってどこがやねん?!となりました。

画像を見てみると、

なるほど、キレイにはなっていますが、汚れがコイン自体に浸透してしまっていて、付着していた汚れは取れたけど、汚れで隠れていたこの侵

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NCS Conservation (コイン修復サービス)の実際(その5)

NCS Conservation (コイン修復サービス)の実際(その5)

表面に派手にインク転写された銀貨をNCSに出してみました。
0.900Silverの個体です。

Before↓
説明書きを買いた紙片とコインを重ねておよそ30年置いておくと、このようにコインにインク転写されるようです。
インク自体の性質は分かりませんが、コイン表面がキレイ(なめらか)であればあるほど、転写される量が多くなるのかもしれません。

After↓
これをNCSにかけるとキレイに除去でき

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お試しConservation

お試しConservation

イギリスのコインコミュニティで3年ほど前に、個人でコインの汚れ除去をしている方がいるなぁと注目していました。昨年あたりに汚れ除去作業をサービスとして始められたので、一度試してみたいなと思いつつ、大抵はNCSやRestorationからのグレーディングで鑑定会社に出してしまうので、機会がなかったんですよね。。。

そんな中、ハダカでキープしておきたいが、状態を改善したい個体がでてきましたのでお願いす

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コイン修復サービスの実際 (その4) PCGS Restoration

コイン修復サービスの実際 (その4) PCGS Restoration

以前、金貨をレストレーションに出したことがありましたが、今回は銀貨を出したときのおハナシです。

軽微な曇りが見られるコレをレストレーションにかけました。

結果、ピカピカに!

ウラ面も曇りやスポットが見られましたが、

結果、除去できました!

裸コインの状態でPCGSに送りましたので、レストレーションをかけることによってグレードがどれだけアップするか、というのは分かりませんが、このコインに関

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コイン修復サービスの実際 (その3) PCGS Restoration

コイン修復サービスの実際 (その3) PCGS Restoration

以前にその1、その2とNCSについて書いたことがありますが、今回はPCGSのレストレーションサービスについてです。

PCGSから鑑定が帰ってくるときにレストレーションをオススメするラベルが貼られているときがあります。

このラベルが貼られているときの一般認識としては、レストレーションをかけるとキレイになってグレードが上がるかもよ?!ということかと思います。
このラベルが貼られているだけあって、コ

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NCS Conservation (コイン修復サービス)の実際(その2)

NCS Conservation (コイン修復サービス)の実際(その2)

あらたにNGCがコイン修復について良いポイントをついたインスタ記事を上げています。
やはり除去できるものとそうでないものがあるみたいですね。

説明によれば、ただ表面上に乗っているだけの汚れであれば除去できるが、侵食している場合はムリと、除去できる程度に違いがあるみたいですねぇ。
当初NCSにお願いしたときは、コイン修復という作業が本当になされているのかなー?と思ったりしていたのですが、今回の記事

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NCS Conservation (コイン修復サービス)の実際

NCS Conservation (コイン修復サービス)の実際

コインのグレーディングにNGCという機関がありますが、NGC関連のクリーニングサービスはNCSという機関が行なっています。本記事ではそのNCSを利用したときの感想を書こうかと思います。

NGCの記事では、NCSを利用するとこんな感じでキレイになりますよーというような紹介があります。
NCS Conservation: August Highlights
このような記事が定期的に掲載されていて、こ

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