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NCS Conservation (コイン修復サービス)の実際

コインのグレーディングにNGCという機関がありますが、NGC関連のクリーニングサービスはNCSという機関が行なっています。本記事ではそのNCSを利用したときの感想を書こうかと思います。

NGCの記事では、NCSを利用するとこんな感じでキレイになりますよーというような紹介があります。
NCS Conservation: August Highlights
このような記事が定期的に掲載されていて、これを読んでいるとかなりキレイになるんだなと感心させられます。

ここで、私がトライしてみたこのケツァール。

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元々はPCGS(左)で鑑定されていたモノを割って裸にしてNCSに出しました。
左上の平金上に2つほど斑点ポイのがあるのですが、これを除去できたら良いなというのがNCS利用理由です。

NGCから帰ってきたのが右の画像。
色合いが違って見えますが、これは撮影環境が違ったためです。実物の色合いは同等です。
着目点はこの斑点ポイ箇所。これが全然除去されていないんですよねぇ。
NGCのブログに上がっている例では見事にキレイになってるんですが、このケツァールはそうとはならず…。

このことから想像するに、NGCのブログ例に上がっているコインは、除去されやすい状態なのかなと思います。強力に汚れが付着していないというか。
使う薬品にもよるんかなぁ。薬品を使っているかは分かりませんが…。
つまり除去できるものとできないものがあるという感じでしょうか。

ウラ面はこんな感じ。

画像2

左:ビフォー、右:アフター。紋章の左側上方についている付着物を除去したかったんですけどね。希望通りとはならず…。
(コイン自体の色合いが違いますが、これもオモテ面同様撮影環境によるものです。実物は同等だとお考えください)

他のコインでも同じような付着物除去をしたいなと思い、PCGSのレストレーションサービスをお願いしたことがあります。NCSと同等のサービスですが、結果こちらでも除去できませんでした。

ということで、この手のサービスは割とこびり付いた付着物は除去できないような気がしますね。もしくは除去は可能かもですが、グレーディングするときに数字が付かないのかも知れません。

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