[デイリー薬膳]トマト甘酒 ⌘ 身体の熱を冷ましたい
私はトマトが大好きです。
毎日食べていたい食材の1つ。スーパーに行くと必ずチェックするし、パスタはまずトマト味をメニューで確認するし、緑や黄色のトマトを見てしまったらすかさず手にしてしまうくらいです。
私のトマト好きは、歩き出した1歳頃の赤ちゃんの時から。
八百屋さんのご主人と話し中の母の目を盗んで、大きなオムツを見せながらしゃがんで店頭のトマトをかぶりついていた.... 何度も聞いたトマトエピソードです。
今日の表題「身体の熱を冷ましたい」は、正しくは「身体の余分な熱を取り除き潤したい」です。
甘酒と組み合わせてみた
習慣とはいえ、いつものお茶、いつもの自分の薬膳茶とは違うものを飲みたくなることがあります。
そんな時は牛乳、豆乳や甘酒を選ぶことが多いです。さすがにキンキンに冷やしたものを飲むのは自分の胃腸に申し訳ないと思い、そこで編み出したのが甘酒:牛乳=1:1のホット甘酒ミルク。
この数年、発酵食品の「麹」が注目されていますよね。我が家も、塩麹はお肉の下準備やナムルなどで常に冷蔵庫にあるし、いつか流行りの自家製味噌を私も作ってみたいと思っています。
甘酒は10年くらい前に仲良くしてくださった料理家先生の麹作りの教室でお話を聞いてから、意識して手に取るようになりました。私には酉の市の長蛇の列で飲むあったかい甘酒、これが一番美味しい甘酒だと思ってます。
最近は暖かい日も多くなり、私は春の「陽」の気が活発さで「肝」の気の高ぶりを日々感じています。悲しいことに、身体が春の不調をしっかり受けてしまっています。それも2月くらいからの先取りです。
そのため、今は乱れた「肝」を鎮めるトマトで甘酒を割ることにしてます。
温性と微寒性の組み合わせですが、私は万年ほてりを感じているので、甘酒の温性作用をトマトで行き過ぎないようカバーしているイメージです。
また、トマトの性味「酸」は潤いを作りだす作用があり、ほてりによって不足した潤いをトマトで補充する目的もここにあリます。
今回は冷たいジュースのままですが、冷えやすいタイプの方は温めて召し上がってるください。
ちなみに、甘酒は「飲む点滴」と言われるほどアミノ酸・ミネラル・葉酸が豊富と言われています。特に葉酸には造血作用があり、上記の料理家の先生は「ぜひ妊婦さんには飲んでほしいの!!」と力説していたのをよく思い出します。
更年期の私とトマト
私自身、実は更年期症状がこの1年で顕著に出て、症状はかなりひどくなりました。
初めての生理不順、顔のほてりや汗が止まらない、疲れやすい、眠りが浅かったり夜中に目を覚ましてしまう。元々の生真面目さと移住の環境変化もあって、心の持ち方に影響も... 緊張、イライラ、落ち込んで、急に怒り出す。
特に、体内に余分な熱がこもりがちで、いつも以上にイライラして怒りっぽい、頭痛や眼精疲労など上半身に出やすくなりました。これ、体内の潤いが枯渇している状態(=陰虚と言います)が特に「腎」に現れていて、そのせいで「肝」の巡りの悪さを引き起こしている、典型的な更年期の症状です。
「腎」ケアは日常マストなので、主に上半身の熱っぽさの症状にフォーカスしている時は集中的にトマトを選んでいます。というのもトマトジュースだと調理の面倒臭さもなく、楽だし。ジュースでそのまま飲んでもいいし、温めればスープにもなるし。
この日は上半身はほてっているのに、珍しく腰や足先の冷えを感じていました。いつもはほてり先行なのですが、春の寒暖差のせいでしょう。それでフェンネルシードをプラス。トマトジュースは冷たいままなので、温性のフェンネルで冷え過ぎ防止をプラスしました。
フェンネルシードは気の巡りも良くするので(疏肝理気)、「腎」「肝」ケアにはいいプラス材料になりました。
今、トマトジュースもトマトも冷蔵庫にないんです
このnoteを作成しながら気付いたこと。
朝もトマト甘酒を飲んだので、今、トマトが切れています。
「トマトが無くてどうしよう」という不安やストレスは感じてないのですが、この2週間ほどは「足先は冷たいのに首から上が熱い」状態が続いているので、これから生じるかもしれないイライラして怒りっぽくなる状態を何としてでも抑えておきたい。
私のサポーター、トマトをこれから買ってきます!