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梅雨明けしましたが、梅雨メニューです!

季節の薬膳マガジンの更新と季節自体に追いつかないAUREA.ナカタニです。
6/21に二十四節気の「夏至」を迎えました。昼間の時間が一番長くなった日です。陰陽で言うと「陽」の季節のピークを迎え、これから「陰」がどんどん増えていくタイミングとなりました。
と、言ってるうちにあっという間に梅雨明け!!!早いっ
6月末のイベント講師であたふたと時は過ぎ、すっかり置いてかれてしまいましたが、今日は5月〜6月にかけて作ったAUREA.梅雨メニューをレポします。

▼薬膳茶会イベントの講師を務めさせていただきました!

梅雨の過ごし方

夏のような日差しの強い日々なのに今さら…感が否めませんが、湿度の高い日本では夏も湿気に悩む方も多いと思います。そんな時にも活用できるよう、梅雨の過ごし方をまとめてみます。

外部要因(外湿)、体内要因(内湿)を意識して対策

梅雨は最も雨が多く湿気の多い季節ということは、皆さんご存知の通りだと思います。この時期は雨によって外湿が強くなり「湿邪」と化します。脾胃の調子が悪くなるので、脾胃(消化器官)の働きを良くすることが重要です。
特にむくみやすい人は特に気をつけて過ごしてください。湿気の多さから脾胃の働きは悪くなり、水分代謝が低下すると

食欲不振・むくみ・胃もたれ・疲れやすい・身体の重だるさ・無気力・下痢気味になる など

などの(内湿)症状が出やすくなります。体内の余分な水分(湿)を排出し、代謝を上げるために脾胃ケアの食事を意識しましょう。辛味のものを摂取して、発散するのも良いですね。(ほてり体質の方は多食注意)

(注意)
生もの、冷たいもの、甘いもの、水分の摂り過ぎは控える
 → 脾胃を傷つけやすく湿が増えてしまう
 甘いものは湿を溜めやすい(辛味と一緒に摂ると発散され◎)

その他、
・身体を冷やさない(汗や水で濡れたらすぐに乾かす)
・思い詰めたり心配し過ぎずに過ごす(脾の調子が⤵︎
・軽い運動で汗をかく(発汗で湿を発散)

梅雨の食事の薬膳ポイント

次の食材や中薬を意識して摂取すると梅雨を過ごしやすくなります。

  • 脾胃の動きを良くする食材(補気健脾)
    穀物、豆類、いも類、椎茸、とうもろこしなど

  • 香りの強い食材や中薬(芳香類)
    大葉、玉ねぎ、陳皮、茴香、パクチー、山椒、ジャスミン茶など

  • 気・水の巡らす食材(理気利水)
    小豆、ハトムギ、大葉、冬瓜、大根、にんにく、生姜、ネギなど

  • こもった熱を冷まし湿を排出する食材(清熱解暑化湿)
    そば、大麦、冬瓜、金針菜、緑豆、ハトムギ

AUREA.の梅雨メニュー

さまざまな調理法や食材を利用した梅雨メニューはたくさんありますが、AUREA.ナカタニが今年作った梅雨メニューを一部をご紹介します。

とうもろこしごはん・とうもろこし茶

地元徳島のとうもろこしは生でも甘く、香りも甘い!!
毎日でも飽きないとうもろこしごはん(私だけ??かな)
🇰🇷とうもろこし茶(コーン茶)
香ばしい香りと味が優しい
地元のスーパーで売ってました(恐らくコストコ商品かな、ビッグサイズでした)
▶︎とうもろこしの効能
【五性・五味】平性/甘
【帰経】大腸胃
【効能】和胃 調中 利水 消腫 排石 
・弱った胃腸を整え消化促進
・身体に溜まった余分な水分を排出してむくみ解消
・疲れがなかなか取れない、食欲不振時に◎
薬膳食典「食物性味表」より

ハトムギのスープ

シンプルにコンソメキューブと冷蔵庫の野菜で作ったスープ・ハトムギは茹でてストックしていました
▶︎ハトムギの効能
【五性・五味】涼性/甘淡
【帰経】脾肺腎
【効能】利湿 利水 消腫 健脾 補肺 止瀉 清熱 
・余分な水分を排出してむくみ解消
・胃腸の働きを高める
・身体にこもった熱を取り除き、水いぼや肌荒れに◎
・筋肉と関節の痛み、痺れを除去
※注意:妊娠中、冷えによる痺れやリウマチはNG
薬膳食典「食物性味表」より

緑豆のお粥・緑豆入りマリネ・緑豆茶

ハトムギ・緑豆・お米でお粥をコトコト
この日は黒米と緑豆のお粥
緑豆茶用の余った緑豆を、地元徳島の茹でたそば米とブロッコリー・椎茸を簡単にドレッシングで和えたマリネ(これはヘビロテ)
緑豆茶は茹で汁だけを飲みます
沸騰をしたら蓋をして茹で、すぐに茹で汁のみ取り出します(濁り回避)
▶︎ 緑豆の効能
【五性・五味】寒性/甘
【帰経】心胃
【効能】清熱解毒 解暑 利水 解酒
 ・身体の余分な熱を取り除く
 ・体内の老廃物や毒素を取り除く
 ・喉を潤し渇きを解消
 ・むくみの解消
 ・尿トラブル改善(排尿痛、濃い黄色尿など)
 ・暑気あたりや夏バテ予防
 ・二日酔いの解消

※ 皮=清熱、中身=解毒 の効能パワーがあり皮ごと食すことが◎
薬膳食典「食物性味表」より

▼緑豆茶のnoteはこちらにも!

そら豆の塩麹炒め

片栗粉の分量ミスでしょう
餡が硬めでした💦
胃腸を整え「気」を補うで同じ効能の「山芋」も+
足腰の冷えや老化防止で「海老」+
▶︎ そら豆の効能
【五性・五味】平性/甘
【帰経】脾胃
【効能】補気 補中 健脾 利湿
 ・胃腸の働きを整え「気」を補う
 ・余分な水分を排出してむくみ解消
 ・疲れがなかなか取れない、食欲不振時に◎
薬膳食典「食物性味表」より

旬の山椒でちりめん山椒

和歌山県産の青山椒をゲット
昨年同様にちりめん山椒にしました
痺れのある辛味を抑えるため、下茹で後に1時間以上水に浸しました
残った山椒をオイル漬けに
もう少し多いと香りも楽しめたはず(残念)
▶︎ 山椒(和山椒)の効能
【五性・五味】温性/辛
【帰経】脾肝
【効能】温中 降気 固歯 消腫 明目
 ・お腹を温め、冷えによる腹痛を解消する
 ・しゃっくりや嘔吐、胸のつっかえなど上逆する状態を下ろす
 ・歯の痛みを抑える
 ・余分な水分、湿を排出する
 ・湿が溜まることによる痺れや関節の痛みを除去
薬膳食典「食物性味表」より

以上です。
とてもお見せできないようなテキトーなメニューもありましたが、豆類やとうもろこしなどが余分な水分(湿)を解消するのに身近で手軽な食材かなと考えます。
山椒は季節の手仕事的に昨年から作り始めました。綺麗な緑色に魅了されています。花椒(中国山椒)とは効能が違いますので、ご注意くださいね。

▶︎ 花椒(中国山椒)の効能
【五性・五味】熱性/辛
【帰経】脾胃腎
【効能】温中 散寒 降気 止痛 袪湿 解毒
 ・万年冷えにより消化器官が虚弱なタイプ◎
 ・消化不良時
 ・お腹を温め、冷えによる腹痛を解消する
 ・余分な水分、湿を排出してむくみ解消
 ・湿が溜まることによる痺れや関節の痛みを除去
※注意:ほてりが酷く常に熱がこもっているタイプ、妊婦さんはNG
薬膳食典「食物性味表」より

日本では夏でも湿気ケアを忘れずに

カラッとした快晴、暑さにはほど遠い日本の夏。どうしても湿度が高くて、身体の熱がこもりがち、そして冷たいものをたくさん摂取したり、エアコンを効かせ過ぎたり、暑くて眠れない…などと、暑い季節でも湿気と上手に付き合っていくことがポイントになります。
身体を冷やしやすい時期でもあるので、そんな時には山椒や花椒でお腹のケア、そしてだるいな、むくんでいるな、と感じる時は豆系のむくみ解消食材を思い出していただけると、AUREA.ナカタニは嬉しいです。

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