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絵描きが物を書く時思う想い
目に見える文字に変換することの難しさを痛感したこと
春にnoteを始める直前、初めての長編小説を仕上げました。題名は「扉」。
原稿用紙換算487枚の、重た〜いテーマをコミカルな文体を意識して、頑張って伏線なんか張っちゃって、推敲に推敲を重ね過ぎて、自身が迷路にハマり込みそうになった、まだ発表していない駄作です。
絵よりも言葉が好き! などと、絵描き仲間に言いふらしているこの絵描きが、今までのエッセイ的文章や、小さな物語的文章や、詩もどきの言葉から離れて、初めて手を出した長きに渡る小説……。
ド素人の私が、物語の進行や展開、時の流れの組み合わせなど、試行錯誤しながら、特に悩んだのは、目に見える文字に変換した時の、言葉の難しさ!
「〜に行く」なのか「〜へ行く」なのか。
「〜は居る」なのか「〜が居る」なのか。
「傍」なのか「側」なのか……とか……
そして漢字!
私は日本語が大好きです。日本人の色に対する認識の数の多さと同じに、日本語でしか出来ない言葉の表現の多さは他に類を見ない、そんな美しい日本語が大好きです。……でも悩んでいます。
たとえば、「思う」と「想う」
ニュアンスは何となく分かりそうですが、明確な線はないどころか、辞書には、同じ括りで載っています。
絵描き愛用の、三省堂の「新明解国語辞典」(大好きな美術家、赤瀬川源平さん著の「新解さん」です。四版じゃなくて六版だけど)で引くと、他に、
「惟う」「念う」「意う」とも書かれるようで、意味は一緒。
これは、使用する側の感覚でチョイスして良いということなのか……。
「おもう」に関しては、その字面から選べぬことはないな、と引き下がってみます。
だがしかし!
厄介なのがこのヒト、測定する意味の「はかる」です。
「計る」「測る」「量る」の三つ子。
計測、測量という熟語も重なって、既に混乱してきました。
仮に「量る」が容積的ならば、「測る」は平面的? 空間的? 「計る」はそれに時間を加える?
もう、勝手に絵描きのノーミソが暴走しています。
どの漢字を使うのが正解?
でも、辞書では一括り。辞書先輩、ポーカーフェイスです。
他にも、「努める」と「務める」とか、「納める」と「収める」とか。
小説うんぬんの前に、ここでものすごく悩み立ち止まってしまう、絵描きのノーミソは攪拌状態でした。
そんなことを、常に恨めしく……? 怨めしく? 思っていた私が、先日note散歩していて、
おおお、これは!
と、飛びついてしまった記事がありました。
フォロワーさんが、たぁくさんおられる方で、知らない方はいらっしゃらないとは思いますが、私が常々感じていた事を、もっと端的に面白く執筆されていて、感動しました。
私如きが図々しく、その方の記事を拝借させていただいてしまって恐縮なのですが、こちらの御記事なのです。
ずっと、面白いし、分かり易いです。
↓↓↓
かっちーさま、気持ちよく記事をお貸し頂いて、本当にありがとうございました。
ここで、言葉を覚えた?憶えた?木の絵を。
「言葉を覚えた木が次に求めることは」
F30号位のサイズの段ボールに描いた油画です。
最後は、やっぱり絵で誤魔化した、絵描きなのでした。