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野暮な絵描きの紫陽花もどき


6月最後の日

だから、というわけではないけれど、6月すべり込みで紫陽花もどきの絵を仕上げ、勤め先のクリニックに掛けました。出来たてホヤホヤ〜。
季節の先取りどころか、すっかり遅れをとっているので、野暮この上ないのですが、梅雨が明けて、向日葵に掛け替える少しの間だけ。

???

中待合室に掛けてある私の数点の絵の中に、患者さん達の頭上に、多くのクエスチョンマークが飛び交う作品が、目立って1点あったので、それと交換したのです。
そのクエスチョン作品というのは、特に絵描き自身が気に入っている作品なので、首を傾げられているのは、むしろうれしいことだと思っています。(後で撮影したら記事で紹介するつもりです)

でも、患者さん達ったら、私がクエスチョン作品の絵描きだなんて知らないから、
「これなぁに???」「何だかわからんねぇ??」「何が描いてあるんだ??」などと、鋭くクエスチョンマーク攻撃をしてきます。それはそれで面白いので、
「何でしょうねえ?」「何に見えますか?」「何か感じますか?」「好きじゃないですか?」と笑顔のクエスチョンマークで応戦します。
だって、絵は見る人の自由な解釈や好き嫌いで良い、と思っていますから。
でもでも、クエスチョン作品的な絵のファンになってくれる、奇特な患者さんもいて、うれしい限りです。その方達には正体を何気に明かします。ふふふ


羨望の七変化

紫陽花って、土によって見事に色が染め変わる、虹色の花。養分によって、ポテンシャルが七変化に発揮される。
いいなぁ〜。
私自身も、もっと柔軟にいろいろな養分を素直に受け入れて、自分を見失う事なく、ほんの少しだけでも、七変化っぽく華やかに咲けたらよいのに…… なぁんて思ったりして。


「羨望色の紫陽花……もどき」



F0サイズの油画です。
七変化を夢見る絵描きの羨望色の紫陽花ということで




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