コラージュという輪の広がり
個展6日目。
この日、観光であちこちをまわっているという方がふらっといらっしゃいました。その方は生け花の草月流に所属されているといいます。私はその方に対し、じぶんの作品について、「私は3DCGの空間上でコラージュの技法を使っているんです」、というお話しをしました。するとその方から、「私のやっている生け花にもいろんな技法があって、コラージュもあるんですよ」という思いがけないお返事をしてくださいました。
生け花にコラージュがあるんですか!と驚きましたが、さまざまな技法や手法を行う自由な流派なのだそうです。
私が3DCG上で普段からやっている『コラージュ』という技法は、さまざまな分野で利用され、応用され、展開されているのだなと感じ、懐の深い、奥の深い世界を垣間見ました。
また、フランスから観光で盛岡を訪れているという男女のお二人は、展示作品のなかで『Wrinkle Box』をよくご覧になられていました。そこで、Google翻訳で「これは紙をくしゃくしゃに丸めてシワをつくったものをコラージュしているんです」「日常にあるものをたくさんコラージュしているんです」と入力し、翻訳の文面をお見せして伝えると、
「わたしの母も画家でコラージュが大好きなんです!」
とスマホを見せて返してくださいました。一気に打ち解けた空気感になったのが嬉しかったです。画家だというお母さまがどのようなコラージュを制作されているのかは訊けずじまいだったので、これを書いている今、すごく気になっています。
コラージュは裾野が広くて奥が深いことを体感した一日でした。そして毎日、より多くの方が、より多様なコラージュの技法をクリエーションしているように感じられました。その懐の深さ、広さのなかで、では私は次にどんなコラージュが創作できるのだろう、という問いが自然に生まれました。
個展は明日、7日目へ。
Atsushigraph 秋の版画展『Recovery』
期間 : 2024年10月1日(火)〜 14日(月・祝)
*6日(日)はお休み。
時間 : 8:30〜17:30
場所 : ござ九・森九商店
岩手県盛岡市紺屋町1-31
TEL : 019-622-7129