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一生治らない!?息子が吃音に悩むママからのご相談

吃音は一生治らないって先生に言われました。


一言目のメッセージに驚きました。



吃音症が治らない・・・?



小学生の息子さんをもつママからのご相談。


軽い吃音症があるので言語学習に通っているそう。


その時に先生に言われた言葉。



吃音症は一生治らない。



絶望的な言葉じゃないですか?これ。


良く言葉にできたな・・・




僕自身幼少期から吃音症があり学生の頃は自分の名前も言えないほどの重症でした。


電話対応はもちろん自分から話しかけるすらできない状態の10数年間。


今ではテーマパーク等々でMCを務めるほどまでに改善しています。


改善どころか喋りのプロとして活動しているので「吃音症は一生治らない」説を覆しています。



誤解がないように言っておくと、吃音症が簡単に治るかと言われれば「簡単には治らないかもしれない」としか言えません。


僕は吃音症の症状に気がついてからMCになるまでに20年以上かかっていますからね。


とても長い時間です。


人生の半分以上吃音に悩んできました。


それでも言いたい。



一生治らないことはないよ。



治し方や改善方法はいろいろあるんだろうけど、一つ言えることは


吃音が気にならない環境づくりが最も必要だということ。



要は、本人よりも周りが気にしてしまうと吃音者はどんどん話せなくなってしまうのです。


もっとゆっくり話してみてごらん。


慌てないで!!


実はこの言葉たちが一番心にグサリと来ていました。




人に心配させてしまっている。


僕はただ話したいだけなのに・・・。


心配させてしまっている=迷惑をかけていると思ってしまうので「話さないほうがいいか」と意見も言い訳もしないようになり改善とは程遠くなってしまいます。



やはり改善するには、本人が話し続けるしかないためです。




僕からの提案としては


周りの人は何食わぬ顔でいてほしい。


どもりじゃなく、内容に関心を持ってほしい。

ということです。




せっかく本人が勇気を出して喋っていることに発音のことなんかを言われたショックを覚えてしまいます。



学生の頃、親や友達は心配してくれました。


心配させてごめんね。も言えないのでだんだんとストレスも溜まっていきました。


大人になってからの吃音は何かと対処方法があるかもしれない。


しかし、子どもはまだ表現方法が多くありません。



発信したことを尊重してあげることが周りの人ができる唯一のことではないでしょうか。




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