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いざヨーロッパ再び!⑨ナン・レ・パンの観光局の天使さん
ナン・レ・パンでUberが呼べず困ってしまい、Uberのアプリが指定するピックアップ場所で、30分くらいラベンダーとオリーブの木を見ながら呆然とする。誰か応答してくれないなあ…。
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そうだ、この街には観光局があったはず、バス停からそんなに離れてなかったと思う。
あ、あった!土曜日の午後だけど、空いてる、ラッキー!
「こんにちは~サントボームに行くのに、バスがなくて困ってます。タクシーを呼びたいのですが~」と観光局のお姉さんに言ったところ、「ああ、114のバスは週末は走ってないのよ」と、英語が話せる方でホッ。「そうなんですね、だからバスが来なかったんですね…。とりあえずなんとかここまで来てみたんです…」「タクシー会社の電話番号が知りたいですか、それとも私がタクシー会社に電話しましょうか?」と言っていただき、「え、いいですか?はい!ぜひお願いいたします!!」ああ、助かった!
「すぐすぐには来れないけど30分くらいしたら来れるって言ってるけど、それでもいい?ちょっと高いけど35ユーロ、大丈夫?」
「はい、もちろんです😢連れていって下さるだけありがたいです、本当にありがとうございます!」ああ、彼女は天使さんに違いない、ありがとうございます!
「なんでサントボームに行くの?」と聞かれたので、「前回マグダラのマリア様の洞窟を訪れてとても感動したのですが、その時は卵の洞窟のことを知らなくて、今回ぜひ行ってみたいんです。ご存じですか?」
「ええ、あのあたりには隠された洞窟がたくさんあるのよ、もちろん知ってるけど、あそこはとても滑りやすいところなので、ロープや本格的な装備が必要よ」ということ。そうなんだ、卵の洞窟は滑りやすいんだ、普通のスニーカーだわ…。
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天使さんには遠い親戚が日本のアニメ好きが高じて、日本に住んでいるということで、いつか行ってみたいと言って下さる。
「ありがとう、ぜひ日本に行って見て下さい!今ユーロが強いので行きどきだと思います。今USドルもかなり強いのですがユーロ高にはびっくりです!」といったところ、「内情はフランスは政権が不安定なので、国民の生活とユーロ高はマッチしてないの」みたいなお話。EUとしてたくさんの国を束ねるがゆえに、その国々の実質経済とは伴わないのかな?為替って不思議よね、
通貨が強い、弱いで一喜一憂して、気分まで浮き沈みするのはもったいないですよ、日本の皆さん。でも円高になったら、あげあげな気分でOK!
プロヴァンスといえば、この季節はラベンダーということで、最近中国人のツーリストがバスで大量に押し寄せてすごいのよということ。
そうなんだ、きっとテレビ番組かなんかで特集されたのかしら?
携帯のバッテリーが少なくなったので、ずうずうしくもチャージさせてくださいとお願いして、観光局内の資料を見せてもらう。
しばらくしてタクシーが来て、「ありがとうございます!お話できてうれしかったです!」と車に乗り込んで、すぐに携帯をチャージして忘れてきたことを思い出し、ドライバーさんにワーワー言ってまた観光局に戻ってとお願いする。天使さんは「よかったわ、どうしようと思ったの!」と、とことん迷惑な私。
本当にたくさんの人にご迷惑をかけ、支えられながら、私、生かされているということを身につまされます。本当にありがとうございます!
もしかすると、私が以前調べた時、なぜか114のバス情報は検索して出てきていたのは、もし週末114のバスがないと知ったら、きっとニースからオバーニュまで行って、今回サン・マクシマン・ラ・サント・ボームに立ち寄ることはなかったと思うの。
だからもしかするとマグダラのマリア様が、「ほら私の教会こんなにきれいにしてもらったのよ、素敵でしょ」って見せたかったのかも?
つづく