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育児によって父親のストレスが減る科学的根拠
こんにちは。
産後の妻との関係を修復するには、男性が育児に積極的に関与し、妻を妻であること、そして、母であることから解放することが重要です。
子どもの世話をすることは初めは辛いのですが、慣れてくるとだんだん快感になってきます。
子どもと過ごす時間が楽しくて、心地よいものになっていきます。
長男次男は双子でしたので、超絶ハードな育児でしたが、三男が生まれた時には、双子ではないため、愛情をめいっぱい注ぐことができました。
(まだ一歳半なので、育児真っ最中ですが)
上の子たちにも愛情はもちろん注いていましたが、慣れない双子育児で夫婦ともに疲れ果て、子どもへの愛情を毎日感じながら、幸せな日々を過ごしていたかというと、そうでもありません。
辛さ9割、喜び1割といったところでした。
ですが、一歳半になる三男に対しては、辛さがほとんどなく(上の子たちもいるので大変ではありますが)、子どもと接することによる精神のすり減りはまったく違います。
「なんで、この子はこんなにかわいんだろう?」
「なんでこんなに甘やかしてしまうんだろう?」
と、不思議だったのですが、オスというものは、赤ん坊に接触するだけで、ストレスが減る生き物のようです。
「父親の科学 見直される男親の子育て」という本の中で、いくつか根拠となるデータがあったため、今日はその紹介をしようと思います。
他人の子どもであってもオキシトシンが上昇し、ストレスホルモンが減少する
イリノイ大学シカゴ校の神経科学者であるC・スー・カーターは、オスのプレーリーハタネズミを使った面白い実験を行いました。
プレーリーハタネズミのオスは、子供を産んでいないメスよりも自発的な子育て行動に関わるとされています。
子どもを産んだことのないメスは、子どもを前にしてもオスらしい行動をとりませんが、オスの場合は、父親がなんであるかを生まれもっと知っているかのように、子どもの相手をするのです。
自分が産んだわけでもない、初めて会った存在に対して、ここまでの愛情を注げるというのは、本当に不思議ですね。
カーターは、この不思議な現象はホルモンの変化にあると考え、ある実験を行いました。
子ネズミを見たことがないオスを一匹の子ねずみに触れさせると、10分以内に血液内のオキシトシン数値が上昇することを突き止めました。
その後、この子ネズミは実験者達につまみあげられても、通常は上昇するストレスホルモンの数値に変化は見られませんでした。
ぼくら人間のオスが、赤ちゃんと接することで、スーッとストレスが抜けていくのは、オキシトシンの分泌によりストレスが軽減されているためだったのです。
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