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財務モデリング講義⑤ - DCF/AVP
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今回はDCFモデルの作成過程についてスクショを多用しながらイメージしやすいよう解説を進めていく。
DCFシートの組み方
DCFシートの組み方はカッチリとした決まりがあるわけではないが、基本的にトップライン(売上高)、利益項目(EBITDA)からスタートして、アンレバードフリーキャッシュフロー(UFCF)を計算するように組めていればOKである。
最もシンプルなイメージとして下記を参照されたい。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60675015/picture_pc_bb03207a72fc0914b96f7dd03bf6e823.png?width=1200)
売上高を表示しているのは、EV/Revenue マルチプルを事後的に計算することを意図しているためである。
UFCFの計算基礎になる売上高、EBITDA、DA、運転資本増減額、CapexはOperating modelから参照されるため緑色で表示されている。
なおここでは、Capexは全てMaintenance capexとしてGrowth capexとの区分をしていない(本来であれば、Capexは財務DDレポート等で成長投資と維持投資で区別され、そのうち維持投資を毎期定期的に発生するCapexとしてDCFモデルに織り込む)
今回はバリュエーション基準日を2021年9月7日にしているので、FY2021Fにおける年間UFCFはプロラタで計算する必要がある。そのために、”Portion of CF"という項目を設けている。なお2022F以降はそのまま1をインプットしてUFCFを計算に反映させる。
次に、UFCFの現在価値と継続価値に関する計算前提条件については、下記のようにDCF Sheetの下でまとめる
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60875111/picture_pc_116d9f43e850e16c5f093ea4a05f76ba.png?width=1200)