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#総合商社
PEファンド|LBOモデル|非公開化
今回はLBOモデルの中でも上場会社を対象としたケース、すなわち非公開化を検討する場合について記載していきたい。
非上場会社を買収する時とモデルの仕組みが大きく変わるわけではないのだが、必要なパラメーターやインプット、アウトプットが若干変わってくるので注意しよう。
エクセルを使用した細かい実務は今後記事にしていく予定である。
1. モデルの準備先ずは一般的な財務3表連動のモデルを作成する時と同
M&A | 表明保証保険
今回はM&Aにおける表明保証保険(Reps and Warranties Insurance, RWI)についてである。
M&Aの表明保証保険はM&Aのエグゼキューションの経験がある程度ないと触れない論点でもあるし、外部からは中々実務上の概要が見えにくいと思われるが、概略を記載していく
表明保証保険概要表明保証保険は、M&Aにおいて売り手が買い手に対して行う「表明保証」に関するリスクをカバーす
M&A|ビジネスDDのポイント/実務
今回はビジネスDD(BDD)についての記載である。コンサルタント的な分析手法はその道のプロに譲るとして、今回は金融系バックグラウンド(IBDやIBDからPEファンドに行った人)や事業会社の経営企画や投資担当者でBDDをいかに使いこなすか、もしくは自走して分析する際に役立つTipsを大まかに解説していく。
BDDでフォーカスすべき点BDDで戦略コンサルに分析のスコープ(範囲)を決める時は、PEファ
M&A|財務DDのポイント/実務
前回は財務DDの概略を以下の記事で説明したが、今回は実際に財務DDのワークをする際にレポート作成時にどのような点が重要かイメージを持って頂くためにやや細かい実務面を中心に記載する。
財務DDレポートの作成は各ファームにより若干体裁は異なるものの、BIg4と呼ばれる大手会計系ファームであれば相当なナレッジとディールの経験があるので含めるべきコンテンツや分析の勘所は概ね決まっている。
以下はこれか
M&A|条件付き対価と財務モデル
今回は財務モデリングのテクニカルな部分に関して解説していく。この記事でテーマにするのは買収案件でアーンアウトを行った場合の財務モデルへの反映方法である。会計処理を説明している記事等は多いがM&A実務で実際にモデルにどう落とし込むか解説したものは殆ど無いと思うので参考になれば幸いである。
条件付き対価とは条件付き対価とはM&Aの実務において一定の財務業績を達成した際に支払うアーンアウト等を指す支払
LBOモデル作成ステップ|Step5
【本講義で使用したモデル:末尾に付属】
今回は今までのLBOモデル作成ステップ講義の最終章になる。駆け足ではあったが、最後にKey statsの作成とリターンの分析である。
これまでの演習でPLのプロジェクションの作成と、Pro-forma BSの作成、BS項目およびdebt scheduleの作成を行い財務3表を回すことまでは出来ている。
後は、LBOモデルを回した結果として利益率、純資産、経
LBOモデル作成ステップ|Path to Modeling Test|Step3
概要前回のPL projectionの記事に続いて、BSの作成に関する内容でLBOローン以外のBS項目のスケジュールである。基本的には普通の財務3表モデル作成の時と大きく変わらないので復習に近い内容になる。次回以降の記事でLBOローン等のDebt周りのスケジュールを記載していく。
運転資本項目運転資本項目をどの勘定科目にするかは、対象会社の事業内容や特性、財務DDレポートでNet Working
LBOモデル作成ステップ|Path to Modeling Test|Step2
今回は前回に引き続きLBOモデルの作成ステップのうち、Step2になる。今は、予測PLの作成である。まずは全体像を見てみよう。
上記のスナップショットでは一部行を隠しており、以下の3セグメント:Parts Selling, Maintenance, Otherになる。対象会社は自動車部品を販売する会社と仮定しており、Part sellingは単純に部品販売から生じる収益で、Maintenance
M&A|意向表明書(LOI)について
今回はM&Aにおける意向表明書の書き方について一般論も交えて記載する。
概要意向表明書は会社を買収/出資する際に作成する文書である。英語ではLetter of Intent(LOI)とも言うので実務ではLOIという呼び名が目立つ。
ただ、ディールの状況次第でLOIの持つ意味合いは異なる。1次ビッドであれば、Non-Binding Offerと言いNBOと略されることもあるし、2次ビッド等法的拘
バリュエーション(企業価値評価)の資料
今回はバリュエーション(企業価値評価)の資料作成について。
事業会社の経営企画/M&A担当の人でも外部アドバイザーを使わず社内である程度のM&Aアドバイザリー業務を遂行できるチームであれば、社内の経営陣や上層部向けにバリュエーションの分析資料を作成することは多々あるであろう。M&A案件を多くこなしている会社では自社内のリソースで賄えるところは賄うことも多い。
実際にどのように作成すれば分かりや
LBO分析 | アドオン買収
今回はPEファンド関連でアドオン買収、すなわち追加買収に関して記載していく。
章末にサンプルモデルもあるので参考になれば幸いである。
アドオン買収の概要アドオン買収はプライベートエクイティファンドが買収後のバリューアップ戦略として行う手法の一つで、簡単に言うとある企業(セクター問わず、何らかのプラットフォームになりうる企業)を買収した後に、同業でプラットフォーム企業よりも規模が小さい会社を追加
持分法の処理と財務モデル
持分法の概要持分法は連結会計のうち一行連結と呼ばれるものである。端的に言うと、支配権を獲得していない会社(議決権の20% ~ 50%以下)を連結BSおよびPL上どのように表現するか規定した会計処理である。
*通常のマジョリティないし100%買収 (outright acquisition)は、支配権を獲得する行為なので会計上、連結財務諸表を作成する際には全部連結という方法になる。そのためPLとB
M&A|条件付き買収対価|アーンアウト、セラーノート
今回はM&Aにおける条件付き対価について簡単に書いていきたい。条件付き対価は英語ではcontingent payment、もしくはcontingent considerationと言う。ここではアーンアウトおよびセラーノートについて、実際に日本企業による買収ないし売却案件で使用された事例を開示資料を見ながら追ってみることにする。
アーンアウト |Earn-outアーンアウトとは、M&Aにおける価