「ちょっとの無理」の大切さ
子どもが産後1か月を超えて、どんどんでかくなっていく。
産後の体重の成長曲線でいっても、平均の成長スピードより上をいっている。
なんでだろう、と考えてみると、やはりよくミルクを飲んでいる。
幸いなことに、妻の母乳がよく出るため、完全母乳で育児ができているというところもあるかもしれない。
しかし、我が子はよくミルクを飲むのと同時に、よく吐くのだ。
1回飲んだら、そのあと数回吐き、寝ているときも吐いている。
それでも、おむつ交換をしていると、めちゃめちゃおしっこをしているので、相当な量を身体に吸収できているようだ。
その結果が、平均を超える成長曲線に表れているのだと思う。
無理をしないと成長しない
ここで大事なことは、我が子が「ちょっとの無理」を重ねていることだと思う。
今の自分が問題なく呑み込める量を少し超えた量を飲んでいるから、それを処理しきれずに吐いてしまうわけだ。
しかし、その「ちょっとの無理」を重ねることによって、我が子が一度に飲める量は確実に増えていっている。
昨日は10飲んだとして、1吐いてしまっていたとしたら、今日は10を吐かずに飲める状態になっているのである。
しかし、その場合当人は11飲むので、やはり1は吐いてしまうという状態だ。
毎日、ちょっとの無理を重ねることで、我が子が飲む量は確実に増え、身体が連日大きくなることができている。
これって大人に当てはめてみても同じではないだろうか。
仕事にしても何にしても、自分の限界値を少し超えたところまでいかないと、自分のキャパシティーが大きくなることはない。
自分の限界を超えてみて、初めて成長があるのである。
「若い頃の苦労は買ってでもしろ」という格言は本当に大切なことを言っていると思う。
限界値を超えたところまで行くことによって、失敗してしまったっていいのだ。
赤ちゃんだって吐いているのである。
それでいいのだ。
ただただ、自分のコンフォートゾーンにとどまって時間だけ経過してしまい、無理ができない自分に慣れていくのが一番恐ろしいことだ。
だから、僕も「ちょっとの無理」を重ねていきたいと思った。
ランニングでいえば、ちょっと距離を延ばす、仕事でいえば、プラスアルファで勉強する分野を作るなど、少し無理をしていくことが大切だと思った。
でないと、まるで複利みたいなもので、何十年後にすごい差になっていると思う。
少しの無理をして自分の幅を広げていった人と、自分の知っている範囲だけに安住している人では。
利率が変わらなくても、元金が変わっていくので複利の効果は恐ろしい。
「ちょっとの無理」を重ねられる人は、昨日「ちょっとの無理」だった状態が、今日の自分にとって「普通」になっているので、まさに複利でいうところの元金が増えていってる状態なわけだ。
これは恐ろしい。
複利をいかに味方につけるか。
そのためには少し無理をしてみること。
それを我が子から教えてもらいました。ありがとう。