あとつぎじぬお

関東某所のあとつぎ地主です。 家族、親族と時に殴り合い、時に手を取り合っている記録。 …

あとつぎじぬお

関東某所のあとつぎ地主です。 家族、親族と時に殴り合い、時に手を取り合っている記録。 #同族経営

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今日も、自分の名前のハンコを押す

契約書に、自分の名前が入った、ゴム印を押す。 会社としての契約ごとだが、そこには堂々と自分の名前を記載する。 よくよく考えたら、会社間の契約で、自分の名前を書かなければならないのは、世の中でわずかな人たちだ。 僕だって、父から代表を継ぐまでは、父の名前が入ったゴム印を父の代わりに押していた。 僕が家業に戻った時点で、父はメンタル的な体調を崩していたから、僕が入って以降の契約ごとは基本的に僕が意思決定をしてきた。 だから、父の名前のゴム印を押していたときから、僕の意識

    • 【社会保険料】いよいよ潮目が変わってきた

      いよいよ本格的な社会の変化を感じる。 タイトルの通り、社会保険料に関して、少子高齢化の中で現役世代の負担が大きくなるのはしょうがないという風潮がいよいよ変わってきた。 2024年9月2日、首相に立候補を表明している河野氏が、現役世代の社会保険料の軽減の意向を表明。 やっとだよ。 社会保険料は建前上税金ではないことから、なぜか所得税やら消費税やらより議題に上がらなかった印象がある。 でも、給与所得のあるサラリーマンたちからすれば一番影響があるのはぶっちぎりで社会保険料

      • やりたいことをやることが幸せなのか

        幸せって何だろう。 皆がやりたいことを探すのは、やりたいことをやることが幸せだと思っているからだろう。 でも、僕はそれに対してクエスチョンがある。 やりたいことってまず何ですか?という話だ。 そんなものありますか?って。 本当はやりたいことなんてないけど、やりたいことがある人の方がよいという風潮があるから、頑張ってやりたいことを作り出してるんじゃないですか?って。 小さい頃から野球に熱中している人が野球選手になって何千万稼ぐというのは素晴らしいが、そんな小さい頃か

        • 他人の見た目や体型に触れることについて

          会った時痩せた?太った?など体型に言及するのが好きな日本人。 それを言う人の心理状態としては、自分が気付いたことを指摘してあげたほうが相手が喜ぶだろうと思っているからそれを言うんだろうと思う。 僕はやせ型なので、よく「やせた?」だの「ちゃんと食べてる?」だの物心ついた時からよく言われているのだが、体型のことを言われて嬉しいと思ったことは今までたったの一度もない。 相手は褒めてるつもりで言ってることがあることもよくわかってるんだけどね。 この「相手の見た目に関して思った

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        今日も、自分の名前のハンコを押す

          賃貸住宅フェアに行ってきた

          先日、東京ビッグサイトにて開催された賃貸住宅フェアというイベントに行ってきた。 不動産業界の様々な立場の人が集まり、出展やセミナーを開催しているので、情報収集にはうってつけのイベントだった。 特に今のトレンドや時代の流れについて示唆を得ることができたのがとても有意義だった。 僕自身は不動産オーナーとしての立場の参加だが、印象に残ったトピックについて書いていきたい。 ①家族信託 このテーマについてのセミナーがいくつかあり、盛り上がりを感じた。 家族信託とは、不動産の

          賃貸住宅フェアに行ってきた

          悪魔のような人間から自分を守る方法

          騙される、という言葉がある。 それは得てして、賢い人が、より賢くない人を貶める行為を指すことが多いと思う。 では、我々凡人は、賢さが自分を上回る相手、かつ騙そうという悪意がある相手に対して、どのように振舞えばよいのだろうか。 何が、「騙されること」を未然に防ぐのだろうか。 なぜそんなことを考えたかというと、先日、ひょんなことで”ワルい”おじさんと話す機会があったからだ。 ここでの”ワルい”とは、以下のような要素を持っているということだ ・有能である ・仕事ができる

          悪魔のような人間から自分を守る方法

          【遺族厚生年金改正案】福祉制度の弊害を見た

          先日、遺族厚生年金の制度改正がニュースになった。 こちらのニュースの反応を見て、ああ、やっぱり国民の意識っていうのはこうなってしまうよな、と思った。 充実しすぎた福祉制度が、国民一人一人の自助努力の意欲を奪ってしまっているな、と。 その詳細は後に書くが、まずはこの改正への僕自身の感想から述べていきたい。 今回の改正は社会の流れからは必然まず、この改正を見て、まあおおむねこの方向性だよね、というのが最初の感想で、意外性は全くなかった。 今の社会の流れに沿った改正だから

          【遺族厚生年金改正案】福祉制度の弊害を見た

          自責思考こそが最強の参入障壁である

          もう結論をタイトルで言ってしまっているんだけど、自責思考って最強の参入障壁だなと思う。 大前提として、事業を長くやっていくには、参入障壁をいかに作るかというのがカギになってくる。 なぜなら、もしぼろ儲けできる商売があるとして、それをパクることが容易であれば、あっという間に他社が参入し、競合による価格競争が始まり、事業存続が修羅の道になっていくからだ。 では、何を参入障壁として自社の事業を守るのか、というのは各社千差万別だと思う。 とはいえ、一つ明らかなことは何十年続く

          自責思考こそが最強の参入障壁である

          【気づき】お金がない人ほどお金を使う理由

          最近気づいたことがある。 勤め人を辞め、家業を継いでから、なんとなくコンビニでものを取ってしまうことが減った。 勤め人のころは、帰宅の途中のコンビニで、特におなかが減っているわけでもないのに、お菓子やアイスを買って帰ることがあった。 理由はストレス発散である。 仕事による疲れ、ストレスからそのようなお金の使い方をしていたのだ。 そのストレスの中には、仕事の内容や人間関係もあるが、仕事によって手取りがそれほど多くない&将来的な自分の資金計画をどうしていこうかという問題

          【気づき】お金がない人ほどお金を使う理由

          相続土地国庫帰属制度の意義とは

          相続土地国庫帰属制度をご存じだろうか。 これは、個人が相続してしまった不要な土地を国が引き取ってくれるという制度である。 僕自身も、父が相続後、何者かで共有でしている不要な雑木林の土地があるため、この制度には関心を持っている。 ただ、そんな中、こちらのツイートを発見した。 こちらの文書を一読して、一言いいたい。 この制度、使い物にならんやん。 面倒な笹や樹木があるから引き取れないというのであれば、そもそもそういった土地を相続してしまった人の対処法として、この制度は

          相続土地国庫帰属制度の意義とは

          給料を下げても実は天引きの額は減らない

          会社から役員報酬を出すにあたって、月々の給与を決められるのは年に1回だ。 会社経費とするためには、そこで確定した給与を1年間支払わなければならない。 弊社は今月がその月なのだが、会社の収支を鑑みて、何名か給与を大幅に下げた。 そして、いざ月末の給与支払いに向けて、給与と天引きの額、そして手取りを見てみると改めて気づくことがある。 それは、給与を下げても、実はすぐに天引きの額は下がらないということ。 給与の天引きの主な構成要素は、主に社会保険料、所得税、住民税だ。

          給料を下げても実は天引きの額は減らない

          家業を継ぐということ

          家業を継ぐということはどういうことなのか。 一般的なサラリーマンでいることとの一番の違いは何なのか。 それは時間軸の長さだと思う。 家業にかかわると、前の世代のものを自分が引き継ぎ、それを次の世代へ承継していくことを自然と考える。 すると、今自分がやっていることは、次世代にどのような影響があるのか、ということを考えるのだ。 それは自分にとって喜びでもあるし、一方苦しさでもある。 今、僕は親世代のことで向き合っている問題があり、解決しておかないと後々の自分や、何か間

          家業を継ぐということ

          負のスパイラルを断ち切れ

          こちらの記事を読んだ。 最高かよ。 何が最高かって、この人が「負のスパイラルを断ち切った」ってことが最高だと思う。 この方は、自分が親からまともな愛情と教育を受けることができなかった。 だから、子どもも欲しくなかったけど、結果生むことになり、その子には自分が受けられなかった愛情と教育を与えた。 これって偉業だと思う。 自分に降りかかってきた”負”を自分の代で”正”に転換した。 負のスパイラルを自分が断ち切り、正のスパイラルへと転換した。 これを世の中の一人でも

          負のスパイラルを断ち切れ

          第3号被保険者制度について思うこと

          第3号被保険者という言葉を聞いて、パッと内容をイメージできるだろうか。 これは、サラリーマン家庭の専業主婦が、健康保険料や厚生年金を支払うことなく、それらを享受できる制度である。 いや、おかしい。 もらうだけというのは仕組みが成り立たないではないか、と当然気づくと思う。 では、それはどこが原資になっているかというと、第2号被保険者、つまり仕事をして社会保険料を納めている人たちの、源泉徴収分が原資となっている。 世間は共働き、共家事、共育児がスタンダードになってきている

          第3号被保険者制度について思うこと

          書籍『ユニクロ』を読んで

          最近、こちらの本を読んだ。 最高だった。 仕事とは何か、目標とは何か、という本質を数々のエピソードから突き付けられた気がした。 柳井さんを一言で言うなら、「リアリスト」。 決断が早く、時に非情に見えるような決断も、はっきりできてしまう。 でも、ただ現実主義なだけでは、アパレルという激戦業種で、これだけグローバルで勝つことはできない。 なぜ、柳井さんがユニクロをここまでの企業にできたのか、という理由は、一言で言うと、柳井さんが「現実の延長線上に目標を置かない」人だっ

          書籍『ユニクロ』を読んで

          年収1000万で手取り800万いかない日本社会

          2024年現在、年収1000万円を日本で稼いでも、手取りは718万円ほど。 (介護保険あり、扶養者無の場合) これって若者から見て夢があるだろうか? 仕事頑張ろう!って思うだろうか? 多くの人は年収1000万円いくために20年、30年のキャリアが必要かと思う。 それだけの情熱と忍耐を捧げても、今の日本では実際自分が受け取ることのできる”果実”は700万円ちょいなのだ。 調べてみると、2005年まではまだ年収1000万円の手取りが、700万代後半には乗っていた。 しか

          年収1000万で手取り800万いかない日本社会