あとつぎじぬお

関東某所のあとつぎ地主です。 家族、親族と時に殴り合い、時に手を取り合っている記録。 #同族経営

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今日も、自分の名前のハンコを押す

契約書に、自分の名前が入った、ゴム印を押す。 会社としての契約ごとだが、そこには堂々と自分の名前を記載する。 よくよく考えたら、会社間の契約で、自分の名前を書かなければならないのは、世の中でわずかな人たちだ。 僕だって、父から代表を継ぐまでは、父の名前が入ったゴム印を父の代わりに押していた。 僕が家業に戻った時点で、父はメンタル的な体調を崩していたから、僕が入って以降の契約ごとは基本的に僕が意思決定をしてきた。 だから、父の名前のゴム印を押していたときから、僕の意識

    • 僕にとっての橘玲①

      今の自分に多大な影響を与えた作家は誰か?と聞かれたら迷わず橘玲と答える。 学生時代に橘氏の本を読んで、自分の人生観、お金観、仕事観が完全に定まったところがあった。 当時は金がなかったから、大学の図書館で読んで衝撃を受けたことを今でも覚えている。(当然今では新書で買って本棚に並んでいる) そして、今、不思議と橘氏が提唱する法人を持つという生き方を実践している自分がいる。 振り返ると、あの時から自分の阿頼耶識(潜在意識)にこの生き方が刻まれていたんだなと思う。 当時、橘

      • 「所得の再分配」という幻想

        我々は税金や社会保険料の意味を「所得の再分配」だと教えられる。 お金をたくさん稼いでいる人から多く徴収し、それをお金が必要なところに流すことによって、みんなで幸せになっていきましょうという制度だ。 そういうと聞こえはいいが、もっとはっきり言うと、お金持ちからお金を巻き上げ、貧乏人にばらまく制度だ。 とはいえ、当然社会の治安の意味でもそれは必要であるし、基本的には僕自身も上記の仕組みについては疑問をもっていない。 しかし、問題は、今の日本社会は「所得の再分配」などできて

        • ネット社会の奴隷たち

          昨日、あるアーティストのシークレットライブがあった。 会場も直前まで非公開というほど、厳重な情報管理がされていて、当然会場は撮影禁止だった。 ただ、ライブ開始から数名スマホを上げている人がいた。 あーいるなと思いながらも自分はライブに集中していたが、盛り上がるところでは他の人もスマホで撮るようになった。 結局、ピーク時は1/5くらいの人が撮影していたのではないかと思う。 うーん。別にいいんだけどね。 「他の人がやっているから」「別に撮影してても誰も注意してこないか

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        今日も、自分の名前のハンコを押す

          勝負の瞬間

          勝負の瞬間というのがあると思う。 そこでの勝敗が、その先の未来がどうなるかを大きく左右するというような。 だいたい、そこで負ける人というのは、勝負の瞬間が来ているということを分かっていない。 自分がボケーっとしていつも通りでいるときに、勝負する相手が、勝負の瞬間だと捉えていたらほぼ間違いなく負ける。 以前の記事で、コンサルとの付き合い方を反省した記事を書いた。 実は、ここでの打ち合わせも僕にとっては勝負の瞬間だった。 弊社の税務顧問でありながら、半年以上ほとんどコ

          【反省】コンサル会社の口車に乗っちゃダメだった

          いやーやっちまったな。 やっちまったっていうよりいい勉強になったなとも捉えているが。 端的に何があったかっていうと、やっぱりコンサル会社の口車に乗っちゃだめだったわって話。 話は2022年の年末にさかのぼる。 当時、家業に戻ったばかりの自分は、自分の頭ではやるべきことを整理できていたものの、以下の2点で頭を悩ませていた。 ①自分の頭の中のざっくりとした構想をどう具体的にシミュレーション、実行していくか ②どう関係者(家族)を説得するか この2点と向き合う中で、自分

          【反省】コンサル会社の口車に乗っちゃダメだった

          【社会保険料】いよいよ潮目が変わってきた

          いよいよ本格的な社会の変化を感じる。 タイトルの通り、社会保険料に関して、少子高齢化の中で現役世代の負担が大きくなるのはしょうがないという風潮がいよいよ変わってきた。 2024年9月2日、首相に立候補を表明している河野氏が、現役世代の社会保険料の軽減の意向を表明。 やっとだよ。 社会保険料は建前上税金ではないことから、なぜか所得税やら消費税やらより議題に上がらなかった印象がある。 でも、給与所得のあるサラリーマンたちからすれば一番影響があるのはぶっちぎりで社会保険料

          【社会保険料】いよいよ潮目が変わってきた

          やりたいことをやることが幸せなのか

          幸せって何だろう。 皆がやりたいことを探すのは、やりたいことをやることが幸せだと思っているからだろう。 でも、僕はそれに対してクエスチョンがある。 やりたいことってまず何ですか?という話だ。 そんなものありますか?って。 本当はやりたいことなんてないけど、やりたいことがある人の方がよいという風潮があるから、頑張ってやりたいことを作り出してるんじゃないですか?って。 小さい頃から野球に熱中している人が野球選手になって何千万稼ぐというのは素晴らしいが、そんな小さい頃か

          やりたいことをやることが幸せなのか

          他人の見た目や体型に触れることについて

          会った時痩せた?太った?など体型に言及するのが好きな日本人。 それを言う人の心理状態としては、自分が気付いたことを指摘してあげたほうが相手が喜ぶだろうと思っているからそれを言うんだろうと思う。 僕はやせ型なので、よく「やせた?」だの「ちゃんと食べてる?」だの物心ついた時からよく言われているのだが、体型のことを言われて嬉しいと思ったことは今までたったの一度もない。 相手は褒めてるつもりで言ってることがあることもよくわかってるんだけどね。 この「相手の見た目に関して思った

          他人の見た目や体型に触れることについて

          賃貸住宅フェアに行ってきた

          先日、東京ビッグサイトにて開催された賃貸住宅フェアというイベントに行ってきた。 不動産業界の様々な立場の人が集まり、出展やセミナーを開催しているので、情報収集にはうってつけのイベントだった。 特に今のトレンドや時代の流れについて示唆を得ることができたのがとても有意義だった。 僕自身は不動産オーナーとしての立場の参加だが、印象に残ったトピックについて書いていきたい。 ①家族信託 このテーマについてのセミナーがいくつかあり、盛り上がりを感じた。 家族信託とは、不動産の

          賃貸住宅フェアに行ってきた

          悪魔のような人間から自分を守る方法

          騙される、という言葉がある。 それは得てして、賢い人が、より賢くない人を貶める行為を指すことが多いと思う。 では、我々凡人は、賢さが自分を上回る相手、かつ騙そうという悪意がある相手に対して、どのように振舞えばよいのだろうか。 何が、「騙されること」を未然に防ぐのだろうか。 なぜそんなことを考えたかというと、先日、ひょんなことで”ワルい”おじさんと話す機会があったからだ。 ここでの”ワルい”とは、以下のような要素を持っているということだ ・有能である ・仕事ができる

          悪魔のような人間から自分を守る方法

          【遺族厚生年金改正案】福祉制度の弊害を見た

          先日、遺族厚生年金の制度改正がニュースになった。 こちらのニュースの反応を見て、ああ、やっぱり国民の意識っていうのはこうなってしまうよな、と思った。 充実しすぎた福祉制度が、国民一人一人の自助努力の意欲を奪ってしまっているな、と。 その詳細は後に書くが、まずはこの改正への僕自身の感想から述べていきたい。 今回の改正は社会の流れからは必然まず、この改正を見て、まあおおむねこの方向性だよね、というのが最初の感想で、意外性は全くなかった。 今の社会の流れに沿った改正だから

          【遺族厚生年金改正案】福祉制度の弊害を見た

          自責思考こそが最強の参入障壁である

          もう結論をタイトルで言ってしまっているんだけど、自責思考って最強の参入障壁だなと思う。 大前提として、事業を長くやっていくには、参入障壁をいかに作るかというのがカギになってくる。 なぜなら、もしぼろ儲けできる商売があるとして、それをパクることが容易であれば、あっという間に他社が参入し、競合による価格競争が始まり、事業存続が修羅の道になっていくからだ。 では、何を参入障壁として自社の事業を守るのか、というのは各社千差万別だと思う。 とはいえ、一つ明らかなことは何十年続く

          自責思考こそが最強の参入障壁である

          【気づき】お金がない人ほどお金を使う理由

          最近気づいたことがある。 勤め人を辞め、家業を継いでから、なんとなくコンビニでものを取ってしまうことが減った。 勤め人のころは、帰宅の途中のコンビニで、特におなかが減っているわけでもないのに、お菓子やアイスを買って帰ることがあった。 理由はストレス発散である。 仕事による疲れ、ストレスからそのようなお金の使い方をしていたのだ。 そのストレスの中には、仕事の内容や人間関係もあるが、仕事によって手取りがそれほど多くない&将来的な自分の資金計画をどうしていこうかという問題

          【気づき】お金がない人ほどお金を使う理由

          相続土地国庫帰属制度の意義とは

          相続土地国庫帰属制度をご存じだろうか。 これは、個人が相続してしまった不要な土地を国が引き取ってくれるという制度である。 僕自身も、父が相続後、何者かで共有でしている不要な雑木林の土地があるため、この制度には関心を持っている。 ただ、そんな中、こちらのツイートを発見した。 こちらの文書を一読して、一言いいたい。 この制度、使い物にならんやん。 面倒な笹や樹木があるから引き取れないというのであれば、そもそもそういった土地を相続してしまった人の対処法として、この制度は

          相続土地国庫帰属制度の意義とは

          給料を下げても実は天引きの額は減らない

          会社から役員報酬を出すにあたって、月々の給与を決められるのは年に1回だ。 会社経費とするためには、そこで確定した給与を1年間支払わなければならない。 弊社は今月がその月なのだが、会社の収支を鑑みて、何名か給与を大幅に下げた。 そして、いざ月末の給与支払いに向けて、給与と天引きの額、そして手取りを見てみると改めて気づくことがある。 それは、給与を下げても、実はすぐに天引きの額は下がらないということ。 給与の天引きの主な構成要素は、主に社会保険料、所得税、住民税だ。

          給料を下げても実は天引きの額は減らない