ドラマ【silent】と髭男【subtitle】がグッサグサに刺さる
久しぶりに日本ドラマを観ている。
最近は専ら韓国ドラマ派で。
というのも映像の綺麗さ、しっかり長尺、話の濃さ、俳優や女優が知らない人ばかりなので役として観ることができる。サントラも邪魔をしない。日本ドラマはノイズが多く話以外のところが気になってしまうことが多い。
そんな中でも坂元裕二脚本と野木亜紀子脚本はチェックを欠かさない!
(初恋の悪魔はバタバタしていて観られていないな…)
前評判として、生方さんという新人の方の脚本、SnowManの目黒くん、川口春奈さんというフレッシュな面々…久々にドラマでも観るか…と軽い気持ちで鑑賞。チョロい。あたたかい涙が流れた。
号泣とかいうよりもヴッッッという胸を抉る感じ。
8年という月日
2014年時点で18歳のふたりの物語。
そして8年が経った現在と交互に映される。
この8年っつうのがこんなにエモいとは…
一旦中途失聴というハンディキャップを抱えた彼と聴こえる彼女の二人のお話ってことは置いておいて、とにかく8年という時間が絶妙すぎて。
18歳の時に交際していて、現在26歳。
絶妙〜〜に当時のこと覚えてるんだよねええええ!!!
しかも別れ方がすっきりしなかった場合。
ずっと心の奥底にあるよねえええええ!!!!
世田谷という土地
愛すべき世田谷。
なんか小田急ってエモい。なぜ?
結局JRじゃなくて私鉄がエモいのよな???
ところでカバーの画像はこの間行った下北沢。カレーフェス中。
再開発が進んでいて、かつての下北…?ってなる駅前の新しいお店の通り。
ちょうど二人が離れていた間の8年間で、良くも悪くも変わってしまった土地。
髭男〜〜〜その手癖をくれ
藤原氏はポロポロ弾いた手癖がミリオンヒットを叩き出す天才ですね。手癖じゃないかもしれないけど。バラードじゃねぇんだ…天才やん…
グリッドに合わせない絶妙に前取りだったり後取りだったりする楽器隊。DTMで打ち込みばっかりしていると、縦合わないことが気持ち悪くなっちゃうのですが
やっぱり生演奏!生に飢えてる。
日本語じゃないと絶対に成り立たない曖昧な温度感で攻めてくるドンズバ歌詞。
1990年代生まれの天才咲き誇れ
若干話逸れますがチェンソーマンの米津氏と常田氏の共作もやっぱり生にこだわってますね。そして天才つんく様からの引用とか何?????やりおる。(別記事で書きたい)
脚本の生方さん然り、同世代にこんなに天才達が溢れてて、そこだけ日本の未来明るいと思えて胸熱です。
自分も同年代として、ものづくり人間として、刺激を受けます。胸を揺さぶられることって随分少なくなったけれど、このままじゃやべえよと警報鳴らしてくれる若者たち。頑張ろうね!!!!!色々な業界でそれぞれ!!!!!
とここまで書いて2話。だったんですが
3話まで観たところで感想が変わってきました。
感動ポルノでもラブストーリーでもなかったァァア
ほんとにデリケートな問題なんだけど、耳が聞こえないことや目が見えないことは「障がい」なんだろうか?
見える人、聴こえる人側が勝手に可哀想だ心配だってしているけど、見えない同士、聴こえない同士のコミュニティが存在して、それって外国人とのかかわりと何が違うんだろ?そこに入っていくためにはそのコミュニティに入るための「言語」を覚えていくしかない。何も変わらないじゃないか。
今回のsilentに関しては、中途失聴者というのがあるから、健聴者としての想を覚えている、だからそこから変わってしまったことに動揺とショックが抑えきれない。それが特に湊斗だったんだろうけれど。
単純に可哀想でしょう?耳が聞こえないことによってこんなにも壁ができてしまうんだよ?こんなに頑張ってて泣かせるでしょう?という感動ポルノではない。
そう、そしてこれはラヴストーリーじゃない。
男一瞬ダチ一生という言葉があるように恋愛感情と友情は本当に違う。なんだか「大豆田とわ子と三人の元夫」を思い出すんだけど、とわ子と元夫たちの話ではなくとわ子とかごめの二人の関係を描くために元夫たちが居たのではないかと思うくらい二人の生活は尊くて…あ、この文章を書きながら涙が出てきた。
なんで振られたのかわからない、ずっとわだかまりのように残り続けた思いはあれど、女は振られたら「まぁ彼もどこかで元気でいたらいいな」くらいの感情しかないです。少なくとも私は。
だから紬が割と呆気なく想が耳が聴こえなくなってしまったことを受け入れて、じゃあコミュニケーションをとるために手話を覚えればいい、って切り替えられた気持ちもわかる。そして過ごした時間の長さがこのカップルについてはそう長くない。1年半ほどで(定かではない)別れざるを得なく、同棲していたわけでもない、となると過ごした時間は湊斗の方が長かったのではないか。
部活も一緒、出会ったのも湊斗の方がずっと早い。湊斗の方が想の耳のことを受け入れられないのは必然かなと。
少なくとも3話を観て、この話はラヴストーリーを中心におきたいドラマではない、と確信しました。色々な思い込みを真っ新にしてくれるドラマなんだなと。
まやかしのお二人ありがとうございます!!!
また木曜日まで長い。
そんなモヤモヤを考察YouTubeが余計このドラマに沼らせてくれます。笑
ドラマ考察をラジオのように聴くのが趣味で、特にこの大島さんのお話はいつもへええええ〜と頷きまくりながら聴いております。
脚本家の高野さんと二人でドラマ考察を語ってくれるありがたいありがたいありがたいラジオです!
https://youtube.com/channel/UCTufFNbXSh07lXgLHfNSwqQ
また木曜日まで頑張ろう…!