人を操る傾向の生涯にわたる変化
マキャベリアニズム（Machiavellianism）は，ルネサンス期の思想家ニコロ・マキャベッリの思想に基づくパーソナリティ特性です。
ちなみに以前，フィレンツェを訪れたときにマキャベッリの銅像や肖像があったはずなのですがリサーチ不足で現物を見逃しています（気づかず見たのでしょうね）……ウフィツィ美術館にも行ったのですけどね……ちょっと後悔しています。
マキャベリアニズム
マキャベリアニズムはマキャベリズムと書くこともありますが，どんな手段を用いても，どんな卑怯な手を使っても，結果として自分の利益になれば問題はないという考え方をすることです。
利己的で，自己中心的で，他の人の不利益を顧みない傾向のパーソナリティ特性として，多くの研究でも扱われている概念です。パーソナリティ特性として扱われることが多いのですが，価値観のようなものと言えるかもしれません。
年齢差
年齢を考えたときに，こういった自己中心的で利己的な傾向というのは，どのように変化していくのでしょうか。あるいは，年齢を重ねても変わらないものなのでしょうか。
そういう素朴な疑問に対して，100万人以上のサンプルを使って検討した研究があります。この論文を見てみましょう（Age differences in Machiavellianism across the life span: Evidence from a large‐scale cross‐sectional study）。
ハリー・ポッター・クイズ
研究に使われたデータは，10歳から67歳までの100万人以上（1,118,643名）の調査で得られたものです。このデータは，雑誌TIME社のハリー・ポッター特集との共同企画で得られたものです。論文にも引用されているのは，こちらのページです。
やってみるとわかるのですが，問題に答えていくと，ホグワーツのどの寮にふさわしいかが出てくる，という仕組みになっています。この中で，いくつかの心理尺度が使われているというわけです。
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