
Photo by
catinthehead
神経症傾向は将来の疲れやすさを予測する
パソコンの辞書で「疲労」という言葉を検索すると,「疲れること,くたびれること」「生体がある機能を発揮した結果,その機能が低下する現象」また金属疲労などの物質に関する意味,また貧しくなることという意味もあるようです。
皆さんは「疲れた」と感じることはどれくらいあるでしょうか。気力が失われて,意欲が減退して,とにかく「休みたい」「寝たい」と思う状態ですね。年齢を重ねると,どうしてもそう言った状態になりやすくなります。
適度に運動をして,身体を鍛えておきたいものです。
疲労と性格
特定の性格の人が疲れやすくなる,ということはあるのでしょうか。実はこれまでにも,疲れや疲労について取り上げた研究があって,紹介してきました。
ポイントは神経症傾向になりそうで,神経症傾向が高いほど疲れやすいようです。とはいえ,研究によって違う点も出てきそうであることと,神経症傾向が「将来の疲労を予測するのか」という疑問もあります。
そこで,複数の大規模な調査を対象に分析をおこなった研究について見てみましょう。全体的に,どのような結果になるのでしょうか。こちらの論文です(Personality and fatigue: meta-analysis of seven prospective studies)。
ここから先は
1,546字

【最初の月は無料です】心理学を中心とする有料noteを全て読むことができます。過去の有料記事も順次読めるようにしていく予定です。
日々是好日・心理学ノート
¥450 / 月
初月無料
【最初の月は無料です】毎日更新予定の有料記事を全て読むことができます。このマガジン購入者を対象に順次,過去の有料記事を読むことができるよう…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?