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100kmを歩き抜け
去年の11月に小田原から築地までの100キロを踏破するレースに参加した。
100キロ、いつも走っている皇居(5キロ)を20周。楽勝では・・・。。。
11/2(土)、東京駅から小田原に新幹線で移動。車両内には同じく100キロウォークに出そうな装いの人がちらほら。
集合は小田原城址公園、東京の築地を目指す。
制限時間は26時間、単純計算で1時間に4キロ進めばゴールできる。
やはり楽勝では・・・。。。
小田原駅到着、すごい人。。。こんなに出るのか。
小田原城址公園で受付を済ます。それにしても、すごい列。
受付で受け取ったセットの中にはゼッケンや夜間につけるライトがつくバッチなどが入っていた。
受け取った参加者達はスタートに向け、準備に勤しむ。
スタートは9時、グループ毎のウェーブスタートだ。
スタートは城址公園の門を出て出発となる。
ここから東京まで夜間もぶっ通しで歩き続けることを考えると、、、
改めてドキドキする。
着替えやトイレを早めを済ませて準備、いざスタート!!
初めから緩めずに軽快に歩く。
1時間経過、、、どのくらい進んだか。google mapで確認。
5キロちょい。。。
全然進んでないやん。
ウォーキングなので当たり前だが、進みが悪い。
普段はランニングメインなので5キロは30分もかからない。
後95キロ、、、気が遠くなる。
それにしても100キロってこんなに長いか。
そうこうしている内に第1休憩ポイントに到着!!
休憩ポイント4か所の内の1か所だ。
ここまでずっと歩きっぱなしなので、お腹が空いた。
なんと、小田原名物の蒲鉾が補給食として置かれている!!
一気に大会のことが好きになる。なんて良い大会なんだ。
休憩を終えてしばらく歩くと、海沿いに。
海を眺めながらウォーキング、なんて良い大会なんだ。
遠くに江の島が見える。
ここで再びgoogle mapを確認。
どうやら、見えている江の島付近にある新江ノ島水族館が第1チェックポイントのようだ。
それにしても遠い。。。
ここからはひたすら海沿いを歩く。
途中でカモメがゆらゆらと飛んでいる。優雅だ。
それにひきかえ、自分は何してるんだ??笑
ただ、今回は会社の先輩と先輩の友達と参加。
共に大会に挑む仲間がいるのは心強い。
しばらくすると、足が痛くなってきたような気がする。
ん!!!??少し痛くなってきたか!!!???
いやいやそんなはずはない。仕事終わりでハーフとか走ってんだぞ。
ウォーキングで痛くなるはずが、、、。。。
海を眺めながらひたすら歩いて、ようやく第1チェックポイントに到着。
このころには足にダメージがあることを認めざるをえない状況だった。
関門時刻 18:25、到着時刻 16:09
意外に余裕がない。
他の参加者の方々も大勢休んでいる。
チェックポイントでは、無料のマッサージまで用意されていた。
これは確かにマッサージは必要だ。。。
それ以外にもバナナ、みそ汁などが用意されており
みんな足を休ませながら補給している。
「そろそろ出ないと次の休憩ポイントであんま休めないですよ!!」
先輩に声掛けして、いざウォーキング再開。
海沿いはずっと平地だったが、ここからがきつかった。
緩い山をずっと登る道のり。
徐々にふくらはぎにダメージが蓄積される。
何とか気力を振り絞り坂道を登って行く。
気づけば日も暮れ辺りは真っ暗になっていた。
ここら辺に来ると、ずっと一緒に歩いていた先輩とペースが変わってきた。
全員がバラバラに歩き始める。
時々google mapを確認、まだ半分も進んでない。
まだ50キロ以上あるのか。。。
途中で音楽を聴きながら歩くなどして何とか気を紛らわせ
ようやく第2休憩ポイントに到着。
閉鎖時刻 22:30、到着時刻 21:36
次の関門時刻を考えると30分も休めない。
これはきつい。
それに、すでにふくらはぎは悲鳴を上げていた。
休憩ポイントを後にして立ち上がろうとする。
!!!!!!!!立てない!!!!!!!!
ふくらはぎがプルプルと痙攣する。
むりやり立とうとすると、ふくらはぎが「攣りますよ~」と脳内で話かけてくる。
まさかのリタイヤという文字が脳裏によぎる。
ここで、先輩がトレッキングポールを貸してくれた。
やはり仲間がいると違う。
1人だったら余裕でリタイヤしていただろう。
ポールを使って再び歩き始める。
足が温まってくると調子が良くなってきた。
次のチェックポイントに向け、ただひたすらに歩みを進める。
その間に第2休憩ポイントで立てなかった原因を、フル回転で考えた。
"今までの運動経験からも運動→休む→運動→休むのインターバルでの運動は相当にきつかった。足に負荷が溜まった状態で変に休むから立てなかったのでは??"
先輩に言ってみる。
「次のチェックポイントで休みますか??自分、次休んだら立てないと思うんで、スルーしようかと思ってるんですけど。」
「休んだ方がいいと思うぞ。休んで足のマッサージしたらどうだ??」
と先輩
たしかに休憩をスルーして、このまま築地までってのは無謀だ。
ちゃんと休憩してマッサージしよう。
なんとか、足の痛みを我慢しながら第2チェックポイントに到着。
しかし、既にふくらはぎは限界を迎えていた。
立ち上がれなくなる恐怖と共に、ベンチに座る。
ホッと一息
よく見ると周りの人がおしるこを食べているではないか。
おしるこ貰いに行こう!!と立ち上がろうとする。
あれっ!!!!????
完全に立てない。
少し前傾姿勢で、産まれたの小鹿よりも怪しい足取りで何とかおしるこを貰いに行く。
なんとかおしるこ確保!!!
再びホッと一息。
しかし、おしるこを食べながら、すでにリタイヤしか道が残されていないことを悟った。
結局、50キロを少し過ぎた第2チェックポイントであえなくリタイヤ。
他にもリタイヤしている人が結構多かったのが、救い??となった。
一緒に参加していた先輩の1人も同じところでリタイヤ
もう1人の先輩は制限時間ギリギリでゴールできていた!!
後々、調べると
ウォーキングはランニングよりも接地時間が長いため、ダメージが蓄積しやすいことが判明。
この地獄のような大会は、コロナウイルスの影響で延期となっているが今年も開催されるとのこと。
100キロを夜通し歩いてみたい方とガチアスリートの方はぜひどうぞ。