【実質0円大学生活のすすめ】第38回:大学図書館を使いこなす(2):一般的な使い方
今回は以下の項目の中から「一般的な使い方」を紹介していきます。
1. 予習・復習や課題に取り組む
授業では課題が出されます。毎週のレポートや定期試験など、 処理しなければならないことが山積みです。大学図書館の場合、次に述べる「調べ物」のために使うよりは、提出物を期限までに仕上げる、といった受動的行為の方が多いようです。
2. 調べ物をする
何か気になったことについて知的に深掘りしようとするとき、大学図書館ほど便利な場所はありません。必要な物理的材料と人的アドバイザーが一か所に集積しているからです。とくに、図書館として契約している専門的なデータベースが自由に利用できる環境は大学図書館ならではでしょう。「実質0円大学生活」としては、このデータベースの利用だけでも元が取れているといえます。
課題を処理することが受動的な面が強いとすれば、こちらはより能動的な行為といえます。
3. 本を借りる・読む
大学図書館の蔵書は、東京大学図書館(約990万冊)を筆頭に公共図書館などと比べても圧倒的です。もちろん、稀覯書など簡単にアクセスできないものもありますが、学生であれば多くの書籍を手に取って読むことができるのです。検索や予約のシステムの利便性も高く、希望する書籍が蔵書になければ、購入依頼を出して揃えてもらうこともできます。
読書環境としても大学図書館は理想的です。公共図書館と異なり、利用者が限定されているため、静かな環境で本を読むことができます。個人用のデスク(キャレル)が多く設置されているので、読書に没頭できます。もちろん、閲覧室をカフェと勘違いしている学生もたまには見かけますが、基本的には良好な環境が維持されているといってよいでしょう。
4. 映画やドラマを見る
大学図書館には紙ベースの資料だけではなく、視聴覚資料も充実しています。とくに、映画・ドラマ・ドキュメンタリー映像など、さまざまなものが揃っています。個人用視聴覚ブースでヘッドフォン視聴が基本ですが、図書館によってはグループ視聴ができる小部屋が利用できることもあります。
4. ディスカッションする
個人で静かに利用する、というのが伝統的な大学図書館のイメージかもしれません。ところが、多くの大学図書館には、その蔵書などの資料を使い、複数人でディスカッションできるスペースが設けられています。この場所は「ラーニング・コモンズ」とよばれ、一般的な閲覧室とは遮音壁などで区画されています。
5. 寝る
大学図書館の利用目的で最大のものは「昼寝」かもしれません(笑)。多くの学生が机に突っ伏して寝ています。とくに、キャレル席などは仮眠を取るのに最適です。しかし、これは大学図書館の重要な機能の一つといえます。
なぜなら、知的活動のサステナビリティーを保つには、適切な休息が必要だからです。大学図書館は知識の殿堂であり、知的探求者たちの活動を支える休憩スペースでもあるのです。
今日のまとめ
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