方丈記 僕の推薦図書
こんばんは。tsubakiです。noteにつらつら書くのが面白くてたくさん書いてます。色々勉強が必要ですが。。。
今回は推薦図書のハッシュタグを発見したので、僕の推薦図書である、方丈記(鴨長明著)について書いてみます。大学の図書館で借りて読んだものなので、ちょっとうろ覚えですが。。。金が出来たら買います。。すいません長明さん。。。
まず方丈記とは
方丈記とは鴨長明さんが1200年頃に書かれたエッセイです。めっちゃ古いですね。色々あった鴨長明さんが隠遁生活をする中で書かれた記録みたいなもので、かなり人間臭いです。仏教的無常観、とか色々言わてますが、そんな堅苦しいものでは有りません。次にその魅力について紹介します。
↑下鴨神社の実際に撮った写真です。ここに、鴨長明さんが住んでたという方丈の庵(現代風に言えばめっちゃちっさい家)の再現されたものがあります。そっちの写真は無くてすいません。。。
1.めちゃめちゃ人間臭い
方丈記の魅力はこの一言に尽きますね。ほんとに人間臭い。古典特有の高尚な文学、、なんてものではなくて、出世競争に破れたおじさまがウジウジいろんなことを書かれてる、、、というのは少し失礼ですが、まぁ正直そんな感じがします。人生達観ガチ勢です。
実際鴨長明は和歌で身を立てようとするのですが、ワンチャンスをものにすることが出来ず、イマイチ自分の理想とする人生を送れません。そこについて、鴨長明はあの時運があればなぁ、ワンチャンあったのになぁ、、みたいなことをウジウジ書きます。非常に人間臭い。
それなのにその次には、でもあのまま都で勤めてても、疫病とかやばいし、まぁ結果的にはどっちもどっちやなぁ、、、みたいなことを言って、悲観的に納得したりするのです。栄枯盛衰じゃないですけど、どんだけ出世しようが、地震とか火事とか疫病とか色々あるし、そんなもんすぐぶっ壊れるわ。中々悲しい世の中やで、みたいなことをずっと言ってます。当時はもう現代では及びもつかない程ディストピアだったのでしょう。今みたいにちっさい庵で隠遁生活するのも悪くないんじゃね、、、みたいな気持ちもあったと思われます。方丈記は終始こんな感じで進みます。ほんとに人間臭い。
2.なんか励まされる
僕は昨年度の3月末にこれを読みました。3月末といえば、就活真っ盛りでした。就活っていうのは大学入試とかと違い、どうすれば内定を貰えるのか、というのは決まっていません。なんだかゴールが見えず、終わりの見えない状況に心がすり減っていきます。これで自分が受けている企業全てに落っこちたら??なんて考え始めると、マジで夜も眠れなくなります。不安で腹が痛くなります。
そんな不安な時に方丈記は助けてくれました。人生一時的にうまく行っても、どっちみちしんどいんだろうなぁ、とかあの時上手くいかなかった鴨長明さんが今では同期の誰よりも名を知られた存在になっているってのも中々人生わからないもんだなぁとか、、、色々と人生における示唆をもたらしてくれた気がしました。人間万事塞翁が馬じゃないけど、頑張っても理不尽なことは起きるし、その時上手く行かなくても、その災が福になることだってある。そんなことは800年も昔から変わらない人間の営みなのだと。
この本が800年も淘汰されず残り続けているのだから、人生とはそういうもんなんだと。そうなにか腹落ちするものが有りました。それから、前よりも少し結果に恐怖せず、積極的に頑張れるようになりました。まぁ全部落ちちゃってもなんとかなるかな、なんて思えるようになりました。ある意味諦めの境地みたいな部分でもあるかも知れませんが笑、ここでの頑張りが結果に結びつかなくても、鴨長明さんみたいに、何かに後年結びつけれたりすんのかな、なんて励まされたりしたのでした。
3.そしてすごく短い
推薦する大きな理由の1つはこれもあります。まぁ短い。iPhoneより薄いんじゃないですかね。いわゆる古典っていうのは結構長いもんです。てかまず言葉が違うので、バリきつい。そんな中で、方丈記は非常に薄いです。内容は濃いですが。まぁ要するにハードルが低いんです。心理的障壁はかなり小さいと思います。普段本を読まないような方も、現代語訳だけでも読んでみることをオススメします。結構すぐ読めてしまうと思います。そして、僕の書いた、この人間臭いという点について共感していただけるのでは無いかと思います。
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