アトリエ・タニュ
Blogで時々公開してきたカジュアルな詩作をまとめています。
フランス、ブルターニュ地方の旅をまとめています。フランス人の憧れのバカンスの地、ゴーギャンなどのポン・タヴェン派やバルビゾン派の画家が集まった自然豊かな地方、日本からはなかなか行く機会がありませんが、行けば必ず魅了される場所です。
ネコがゴソゴソと狭い塀の隙間を抜けていくのを見ていると、猫が見ている世界が知りたくてウズウズしてきます。だから聞こえてくる音を詩にしてみました。
そんな大仰なものではない。 少しばかりキナ臭い話がネットワークを通り過ぎ、 他人事のような…
春休みってこんなだったかな。 10代の子供達がけらけら笑いながら自転車で通り過ぎ、 昔ながら…
誰もがもう終わりだと言い出せないまま降り続く雨と 誰かが決心しないまますれ違い続けるいつ…
喉の奥に生ぬるい空気を感じながら、 突き刺さる塩辛い湿気に鼻を鳴らし、 ようやく明るさを増…
「一度は見る価値がありますよ。ストーンヘンジばかりが巨石文明の痕跡ではありません。ソール…
ゆっくりと漂うコーヒーの微かに甘い香りを今日ときっぱりと切り分ける冷え切った歩道を、今日…
「ミディ運河はたしかに良く知られています。大西洋と地中海を運河でつないでいるなど誰が想像…
星の重みから背骨をよじって逃げ出す前に 森の冷気にシワクチャの頭を捻り込む とこ とこ みち…
湿気が溶けこんだシャツの重みに 上がらなくなった両肩と 白く凍った空に吸い込まれていく ヒ…
なんでもない朝と特別でない夕暮れの隙間に日常を過ごし、 特別な朝となにかがあった夕暮れの…
「夏のバカンスには良いところです。大西洋岸よりは案外静かですよ。ただ、おそらくはモルレー…
ただ閉じこもる言い訳、 黙して小雪の舞う季節。 散歩に出かける理由、 輝く日々に続くドア。 …
「あぁ、ブロセリアンドの森ですね。今はパンポンの森と呼ばれています。とても美しい森です。…
夏の市街地の地図よりも深く 黒猫の足音ほどに赤みがかった踵の釘 トコ ト トコ トコ ネコ ト…
日常のように淡々と時が過ぎ 日常のように終わりが曖昧なまま 過去が作られる そうやって 心の…
いつから雨が嫌いになったのだろう。 きっと嫌いになったわけじゃない。 ちょっと面倒になった…