初秋の歌「ひとり山月記または、たまには寝たい」
※久しぶりのアレな短歌集。
写真は三献の茶像と秋の空(長浜駅)
詩なんてかけない強がりな人間は、
手芸とか、わりと得意なのに、浮世は生きづらい不器用な人間です。
いっそ周りが雑で、私の解像度が高すぎるのわよと、
自惚れてみる。言いたい放題人間よ!
ハイ、失礼。
他は非凡で卓抜な白眉であるのに(まだ言うか!)
短歌だけは月並み~な出来なのな~ぜ。
嫌味のない自虐と謙遜は大人の嗜み。
ワタシなんてぇオレなんて、と謙遜し過ぎて逆に攻めてくるパラドクスもまた乙。
・・・何が言いたいかと言うと、下手でも恥じず倦まず頑張ろう!
(ペンネーム:月並み~な)
ハイ、おフザケ失礼。
最近の思い出フォトギャラリーも兼ねて。
よろしければ、お付き合い下さい。
・渾身の10首
手作りのオムレツ なんかで 笑ってくれる
予定は無い日の 日曜日
ぬばたまの寝床に触れる柔らかさ
長男・次男の区別がつかず
このでんしゃ 何回目かな
子育て 猛者の ロードトレイン
子を寝かす きみへのジョーク
たまには私と寝たいでしょうに
「周りはみんなバカばかり」
今宵もひとり、山月記
老けたねと インカメ 笑顔
クラフトビール 秋の風
ありえない青い月よりきみと月
理想の魔物とせせら笑う夜
猫死んだ 火が消えるよに
二ヶ月も後の便りで ひとり泣く
くるしい死にたい消えたいとき
まぶたに浮かぶ鳥のふわふわ
彼岸花 今が盛りと言うけれど
100グラムちょっとが いまも恋しい
・簡単な解説というか言い訳。
よろしければ。
手作りのオムレツ なんかで 笑ってくれる
予定は無い日の 日曜日
なぜか色のついたご飯が嫌いな長女。
オムライスをお店で初めて食べて感動したらしく、
おうちでも作ってあげた日から定番メニューに。
そのうち一人で作ってくれるかね。
まあ、誰が作ってもケチャップと卵の味になるよね。
ぬばたまの寝床に触れる柔らかさ
長男・次男の区別がつかず
闇夜の寝床ではもはや誰が誰やら分からない。
どちらでもいいや。
我が腹に居た子だしなぁと、感慨にふける夜。
幸せそうに思うでしょう。壮絶な寝相を除けば。
このでんしゃ 何回目かな
子育て 猛者の ロードトレイン
育児3周目はもはや猛者級でいいよね。
子供向けイベントは常連です。
はたらく車やロードトレインには大変お世話になっています。
子を寝かす きみへのジョーク
たまには私と寝たいでしょうに
お連れあいに言われてみたい?
疲れたのでふつーに「眠り」たいけどな。
まあ、ユーモアとコケットリーを忘れない。みたいな。
「周りはみんなバカばかり」
今宵もひとり、山月記
生きづらいのは、愚かな周りのせい。
誰も自分の才能をわかってくれない。
世の中そういう愛すべき凡人の多いこと。(私を含む)
「臆病な自尊心」・「尊大な羞恥心」に
「横柄な劣等感」あたりも加えたい。
そうやって腐って飲むのもまた楽し。
写真は関ヶ原駅。(関係ないけど。使いどころがなかったので)
老けたねと インカメ 笑顔
クラフトビール 秋の風
もう子どもも大きいし、しわも増えたし、いつまでも若さとか執着はない。
ただ、心地よい秋風に吹かれて飲むインデアンペールエールは昔と変わらない気がするなぁ。
ありえない青い月より きみと月
理想の魔物とせせら笑う夜
なぜか沢山のスキを頂いた、
「青い月と完全な愛」という私の記事(ありがとうございます)
蛇足ながら付け足して短歌にしてみただけです。
「魔物と共に」、なのか「魔物、だと」笑うのか。私が「魔物」なのか・・・
中二病っぽさってオトナには懐古趣味で惹かれるものです。
猫死んだ 火が消えるよに
二ヶ月も後の便りで ひとり泣く
実家のミケ猫が大往生したそう。
そういや、この前行った時に姿を見なかったなぁ。
今さらと気取られないように一人涙する、身勝手さよ。
くるしい死にたい消えたいとき
まぶたに浮かぶ鳥のふわふわ
彼岸花 今が盛りと言うけれど
100グラムちょっとが いまも恋しい
彼岸花はまだつぼみながら、お墓参りに行った彼岸の日。
鶏卵ちょっとの重さしかないふわふわの子を想って手を合わせる。
悲しみもだんだん褪せていくさみしさ。
帰りは、フィッシュマンズの「100ミリちょっとの」をハミングしながら帰ったよ。
彼岸花は畏れ多くも大伴池主「さくらばな」を意識してみました。
お時間あれば、こちらもどうぞ。
以上、初秋の歌でした。
アレな短歌マガジンも作りました。
今回も、読んで下さりありがとうございました!