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京都の話 1。 井田幸昌 『パンタ・レイ、世界が存在する限り、俺のグッズは…』

先日京都・大阪にて下記の展覧会を観てきました。

一番最初の京都へ行く目的は井田幸昌さんが国内初の大規模個展をなさるということで、どのようなものかを観るのが目的でした。

若干33歳という若さで京セラ美術館で個展て、すごいな…ということではるばる京都まで観に行って来ました。

全てのフロアーを見て思ったのは、すごく写真映えするような会場構成になっている!!!ということでした。この展示空間自体が一つのインスタレーション作品のようですごくよく計算された配置になっていました。

仕事のお客様に聞くと頻繁にインスタグラムにこの方が出てきたり、芸能人と写真を撮っていたり、宇宙ステーションに絵が飾られたり、ディカプリオが作品を持っていたり…と、絵だけではなくて周辺の環境整備にもすごい気合い入っています。

絵もすごいモリモリしてて気合いと意気込みが直に伝わってきます。

そんな事務所ゴリ押し芸能人みたいな露出度ですが、純粋に絵は素敵でした。当たり前ですがただゴリ押しで売ってるだけじゃ限度があるので、やはり作品を作るということには真摯な方なのだと思います。


一日一枚描く小品コーナー。

息子の落書きも将来を見据えたら少し許せるコーナー。↓

そんなコーナーじゃねーよ!ってキレられそうですが…。

玄関の木彫りのクマをいたずらしても許されるコーナー  ↓

いつか私がノミで削られそうです…

最後のお部屋は縦幅3メートル弱、横幅6メートル弱の大作『Last Supper』が飾ってあります。

見てわかる通り最後の晩餐を模しているのですが、実はこれ全て描かれているのは機械(A I)なんだそうです(描かれた対象の設定が)。ちなみに性別は女性らしいです。
ジェンダー問題やA Iに取って代わられる近未来を最後の晩餐にかけて風刺しているのだそうです。ちょっとまぁ、イケてる人がやりそうな発想感はありましたが…。

ここで作品展は終了します。

で、すごいのは展示構成だけではございません。グッズ売り場です。私グッズ売り場大好きなんです!展覧会見ていると会場入って2フロア目くらいで早くグッズ買いたいなぁとか思いだしてきます。

話は変わりますが先日ディズニーランドの衣装を着たお孫さんを絵に描いているお客様がいたのですが、お孫さんが着ている衣装は一度撮影で着た場合は購入しなければならないという一気に夢から醒める過酷なルールだったらしいです。そしてお孫さんの『あれ着たーいっ!!!』(孫はルールと金額知りません)によりまんまと高いドレスを買うことになったらしいですが、やはり夢の国の経営はドリームクラスにシビアじゃないとやれないのだと思い知らされる話でした。

そのことを今展覧会のグッズ売り場では思い出していました。

この紙袋とかかっこいいでしょう?
が、買ったグッズを入れるための紙袋らしいです!!

ビームスと組んで作ったTシャツとかもありました。

ビームスとも組むのか!って。
なおZOZOは今の所出てきておりません。

京都の老舗扇子屋と組んで作った扇子。

携帯カバー。(まだ楽天は関与してません)

そして図録も1.43万円とかなり強気な値段でした。

と…単純な絵の良さや認知度だけではなくてグッズや本人の露出も合わせて総合的に自分を売っていくんだ!!という気迫が凄まじい展覧会でした。
好き嫌いはあるのかもしれませんが、村上隆さんと同じように総合マーケティング戦略で売り出していくタイプなんだと思います。しかも今回組んでる美術館が故・稲盛和夫率いる超体育会系企業の京セラっていうのもまた…イケイケどんどん、押せ押せガンガンな感じでした。

本は流石に売ってませんでしたが(笑)

そんな感じなので今展覧会のタイトルはもぉ『パンタレイ・世界が存在する限り、俺のグッズは売れ続ける!!!』でいいだろうと勝手に心の中で思ってしまいました(笑)

そして地球がいつか温暖化と気候変動で住めなくなったとしても、今度は『パンタレイ 2 • 宇宙が存在する限り、俺のグッズはさらに売れる!!!』をやって欲しいと思いました。

あとは前澤さんの乗る宇宙船にラッピングデコレーションを施したり、宇宙船の中でグッズ販売サービスをやったりと、枚挙にいとまなくやり尽くしてほしいですね。

これが俺の置き手紙だ!って。

え?で、お前はそんだけ言っておいて結局グッズを買ったのかって?

パンタレイ、すいません…僕もこの世に存在するためにはご飯を食べたりしないといけないので…。

次回、他京都展覧会の話に続きます。


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